【 まふまふ 】道端で小さな男の子と運命を拾いました。

▼ お礼 ページ19

「 東雲さん、まふまふを助けてくれてありがとうございました 」





　深々と頭を下げてくる一ノ瀬さん。

　それほどまふのことが心配だったんだな。








　こう…なんだろう……


　もうこれでさよならなんだって思うと、またこの無駄に広い家で一人になるんだなーって感じ。








　つまり……さみしいなってことか。









「 じゃあ、まふまふ帰るぞ 」







　一ノ瀬さんがまふの肩を叩き、連れていこうとする。




　私はそれを見送ろうと玄関に向かおうとした……のだが……。









「 待って下さい！ そらるさん！ 」









　まふの声によって私達は引き止められた。




　その声の必死さに一ノ瀬さんは気迫に押され気味だ。







　いきなりどうしたんだろう…まふ…。









　私が首を傾げていると、まふは、私の方に向かって猛スピードで走り寄ってきた。







　えっ！？ まじでなに！？






　いや、見て！？

　一ノ瀬さんもポッカーン状態だから！！







　そんな事を考えている内にまふは私の目の前まで来ており、こう叫びはじめた。









．









「 僕はっ！ 僕はまだ…っ



　 僕はまだ、Aさんといたいです！ 」









　顔を真っ赤に染めながら私にそう叫んだまふは今にも泣き出しそうで。




　そのとき私はようやく気づいた。









　離れるのが嫌なのは、
　私だけじゃ無かったんだ。









　あの時、どうしたらまふの為になるかを考えて私は引き渡すことを決めた。




　だけど、まふは…違ったみたいだ。









「 Aさんが迷惑だって言っても、

　 僕といるのが嫌だとしても、



　 僕はまだAさんの近くに居たいんです！！ 」








「 まふまふ、おまえ、 」








「 だって！！ こんな奇跡早々無いじゃないですか！

　 ずっと好きだった人に、やっと会えたんですよ……？ 」








　一ノ瀬さんの制止も聞かず、歯止めがきかなくなったように叫んでいるまふ。






　その内容もこっちが耳を塞ぎたくなってしまうくらい恥ずかしいし。







　声だって近所迷惑になっちゃう。








　けど、どうしてかな。








　嬉しすぎて、泣きそうだよ。







▽▼




　急展開すぎて私が無理です←

　あと泣かせません。無理です。



　もう私が泣きたいよ(((←

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