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ずっとコブラの隣でしかめ面して
話を聞いていたヤマトの顔が
ぱあっと笑顔になった。

ヤ「んじゃ、それって…!!」

コ「ただし限界っつーもんはあるからな。
琥珀さん達が面倒見るのが
限界になってきたら、ソッコーで帰んぞ。
それからのことはわりーが
俺達の手には負えねぇ。」

それでもいい。
広斗の手の届かない居場所が
今の私にとっては必要だった。

雅貴が広斗からの情報を聞いて
ここに来たように、
広斗もここにこないとは言い切れない。
だから、もしもの時は匿ってもらおう。
コブラやヤマトの話を聞くに
琥珀って人は悪い人じゃなさそうだ。
雨宮と対立していると聞いていたから
自然と敵対意識で悪い方へと
想像が傾いていたようだ。

はっ、と気づけば
目の前に広がる
バースデーパーティーの用意。
今までの重苦しい雰囲気のせいで
すっかりと頭の中から消えてしまっていた。

「ねぇ、みんな。
こういうの、初めてだからさ…。
お祝いしてもらっても、いいかな。」

初めはキョトンとしていた皆だったけれど
私が恥じらう様子や目線などで
気づいたらしい。

ダ「せやせや、こんな
重っ苦しい話は後回しや!!
今日はAの誕生日なんやから、
祝ってやらんと!」

テ「そっすね!!
今日はとりあえずパーティーしましょ!!」

何故だかまるで初めての彼氏ができた
お祝いをする親族みたいな…。
くすぐったい感じ。
催促してるみたいで
恥ずかしかったけれど、
そんな暇もなく私は
席を後ろに下げただけの
即席ステージにたたされた。
一斉に構えられるクラッカー。
まるで銃口向けられてるみたい。
大きな音が苦手な私は急いで耳を
塞ごうとしたけど。

「「「「「おめでとーっ!!!」」」」」

パァン!と破裂音が鳴って
飛び散る紙吹雪。
タイミングがわからないもんだから
肩が思いっきり飛び跳ねた。
ナオミはそれを見て大爆笑。
…私にだって怖い物はあるさ。

お化けとかね。

「誕生日祝ってもらうの、初めてかも。」

ヤ「まじかよ!?
雅貴とか広斗には
祝ってもらったことねーのか?」

「まだ一年も一緒にいてないから。」

テ「んで無名街出身なんすもんね。」

ダ「あんの堅物スモーキーが
いちいち全員の誕生日なんか
祝ってられへんもんな。」

「そもそもたぶん覚えてないよ。」

だって覚えてたらそれはそれで
なんかイヤでしょ?
しかもいちいち一人一人祝うなんて
そんな男じゃないし。

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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オレンジ★ジュース - はじめまして!!!!!!私も最初から全部読みました!更新楽しみです頑張ってください(*^_^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: 2ecf1ffa5e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました! ここまで書いたのにここで終わりにするのはもったいないと思います!! 更新が再開されることを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年1月22日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年9月15日 6時

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