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ヤマトの言葉に、
何かを気づかされた自分がいた。

当たって、砕けて、それでもまだ
立ち向かって行けるのは―

支えてくれる、誰かがいるから。

私にとっての誰かは、きっと君たち。
君たちはいつだって全力で、仲間思いで
互いに支え合って生きてる。
私はその生き方に
憧れを抱いていたのかもしれない。
支えてくれるって信じてたから、
甘えていたのかもしれない。

涙腺は、いとも簡単にぷつりときれた。

「…もう少しだけっ…
私に甘えさせてください…!
いつも頼ってごめんねっ…だけど…
私は、どうも一人じゃ
生きていけないみたいなの…。」

ようやく気がついた。
粋がって無名街を出て…
たどり着いた雨宮(サキ)で
いっちょ前にプライドだけが育った。
覚え立ての喧嘩で、
たった何回か勝てただけなのに
一人でも生きていける気がしていた。
だから広斗のもとを飛び出した。

でも、実際は―

喧嘩とバイクの乗り方は、
雅貴と広斗に教えてもらったもの。
アクロバットは無名街の皆に習ったもの。

私は、甘やかされて。
さんざん助けられて、生きてきたみたいだ。

ダ「…それがわかったんなら
もう許したってもええんやないか。」

テ「そっすよ。
一度迷惑かけたなら
最後まで迷惑かけっぱなしでいいんす。」

ヤ「お前が強さを知るまでは、
何度挫けたって俺らが助けてやるから。」

ただ一人、コブラだけが口を開かない。

私は、コブラの優しさを知っているから。
次に彼が言う言葉も何となくわかった。
彼は仲間思いだから、きっと
ヤマトの意見には最後まで反対だろう。

いいんだ、それで―

頬を伝う涙が仄かな暖かさを纏った。
彼が言いたいことも。
ヤマトの優しさも。
全部全部わかるから、出て行こう。

私と関わったのが、
彼らの運の尽きだった。

彼らの平和を乱してしまうくらいなら、
出会わなければよかったんだ。





コ「仲間には関係ねぇ。
だから俺らを巻き込むな。」





これで決意は決まった。
今度こそ、一人で
生きていかねばならない。
義兄に見つかっても、
兄弟に迫られても、
優しすぎる彼らの姿を見つけても。

私は、孤独を選ぶから。






コ「ただ、一度持った肩は
絶対に離しちゃなんねぇ。
仲間のくくりに、
お前は含まれていないとでも思ったのか?」

19→←17 /Y/



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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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オレンジ★ジュース - はじめまして!!!!!!私も最初から全部読みました!更新楽しみです頑張ってください(*^_^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: 2ecf1ffa5e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました! ここまで書いたのにここで終わりにするのはもったいないと思います!! 更新が再開されることを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年1月22日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年9月15日 6時

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