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それでも私は
今話さなければ壊れてしまいそうだった。
彼らには悪いことをしたけれど、
甘えっぱなしの私を
どうか許してほしい。





…私と広斗が付き合ってるのは、
皆もう知ってるはずでしょ?

広斗は、私が君たちとつるんでるのが
あんまり
気に入らなかったのかもしれない。

だから広斗は、コブラにお礼を言った日に
もうあいつらとは
関わるなって言ったの。

―私は、嫌だった。

はっきり言って、なんで
ムゲンと雨宮が
対立しなきゃいけないのかも
わからなかった。

きっと、進む道さえ違っていたら
一緒に歩んでいけたと思うんだ。

だから、必死に探してたの。

どうしたらこの緊張感が和らぐのかを。

雨宮の事情、コブラ達の事情。

両方ともわかってるのは私しかいないから。

結論を言ってしまえば、私の行動一つで
この危うい橋は崩れちゃうんだよ。

でも、逆を言えば橋を直す方法も
あったってこと。

…現実はそうはいかなかった。

どちらも、橋が崩れることを
望んでいたわけ。

私は最初からあるはずのない道を
必死に、探し続けてたってこと。



…バカみたい。



そのときは広斗の言葉を飲み込めなくて
信じられずにいたの。

両方とも崩れることを望んでいるなんて
思っても見なかったから。

だから、私は逃げた。

広斗のその言葉で、
直視せざるを得なくなった現実から。

逃げた。

愛する人の側にいたって、
苦しみからは逃れられなかった。


広斗も私が後々闘うってなったときに
情が移らないようにしてくれたことは
十分にわかってる。


何もわかってなかったんだよ。

ただ私は知ったフリしてただけ。





雨宮に拾われただけなのに、
すべてを知ったつもりでいた。

コブラ、ヤマトと関わっただけなのに、
ムゲンの内情を知っている気でいた。




現状はそうじゃなかったんだよ。

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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オレンジ★ジュース - はじめまして!!!!!!私も最初から全部読みました!更新楽しみです頑張ってください(*^_^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: 2ecf1ffa5e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました! ここまで書いたのにここで終わりにするのはもったいないと思います!! 更新が再開されることを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年1月22日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年9月15日 6時

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