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｢なんで…よりによってここにいるの…｣
顔を合わせたくなくて､
追いつけないくらいのスピードで走る｡
スモーキー達よりも､
他の喧嘩っ早い奴らよりも―
今､一番会いたくなかった相手なのに｡
広｢おい!!返事しろ!!
こっち向け!!｣
どこまでも自分勝手｡
悪いのは､あんたじゃん｡
今更私の名前を呼ばないで…!
もう､忘れたいんだよ!!!
キィィ､と鋭い音が響いた｡
タイヤの焦げる音が
私の前方に立ちふさがるバイクから香る｡
ブレーキを踏むしかなくて､
もうイヤになった｡
手首が捕まれる｡
｢…離して｡
その､汚い手をどけて｡｣
広｢ふざけんじゃねぇよ｡
ぜってぇ離さねぇ｡｣
下唇をかみしめた｡
私には､彼にあらがうことは
許されていないのだろうか｡
広｢顔上げろ､こっち向け｡｣
｢嫌だ｡｣
広｢こっち向けっつってんだろ!!｣
ぐい､と頬を片手で鷲掴みにされて
無理矢理顔を上げさせられた｡
私の悔しそうな顔が､広斗の瞳に映る｡
なんで｡
なんで抗えないんだろう｡
なんで私はされるがままなのだろう｡
だれか､私を助けて―｡
広｢勝手に逃げてんじゃねぇよ｡
今までどこ行ってた｡
なんで俺の前から消えた｡｣
"なんで俺の前から消えた"？
聞いて呆れる｡
こいつは―
その理由でさえもわかってないのか｡
｢馬鹿じゃ､ないの｣
広｢あ？｣
｢その理由すらもわからないあんたに!!
従ってやる義理はない!!
もう私に関わらないでよ!!｣
バイクを急発進させた｡
また焦げ臭い香りが鼻を掠めて､
泣きそうになってた顔をしかめた｡
もう､終わり｡
これでおしまい｡
｢ばいばい｡広斗｡｣
せめて昔のあなたに｡
もう一度会いたかった｡
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オレンジ★ジュース - はじめまして!!!!!!私も最初から全部読みました!更新楽しみです頑張ってください(*^_^*) (2017年3月20日 1時) (
レス) id: 2ecf1ffa5e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました！ ここまで書いたのにここで終わりにするのはもったいないと思います！！ 更新が再開されることを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年1月22日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイにゃん | 作成日時：2016年9月15日 6時
