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2 /Y/ ページ4

YAMATO'S SIDE





雨「…ぅあ…っ…!!」

俺の呼びかけに対して
Aが苦しそうな声を上げる。
熱はまだ下がっていないようだった。
このところずっとコイツは
うなされている。
隣で看病を続けるナオミが、
寝返りを打ったせいでずり落ちたタオルを
再びAの額に乗せた。

Aは二日前。
店先にバイクを止め、
ITOKANの扉を開いたと思ったら
店先で倒れた。
顔は真っ赤で汗も滴り、息は荒い。
誰がどう見ても熱があることはわかった。
急いでソファーに寝かせ、
ナオミが持ってきた濡れタオルで
顔をふいてやる。
最近付き合いをもちはじめたAを、
仲間達は心配そうに囲んで呼びかけた。

コ「おい…、おい!!」

一番コイツを警戒していたはずの
コブラでさえ声を荒げていた。
いつもは冷静なコブラでさえ取り乱す。

―知らぬ間に俺たちはAを
大切な仲間として認識し始めていた。





あれから二日間。
Aはいまだに目を覚まさない。
日に日に失うのが怖くなっていく。
いつか呻き声すら
消えてしまうんじゃないかって。
ナオミも時々苦しげな顔をする。

ヤ「目ぇ、覚ませよ。
なにがあったかわかんねーけどよ。
…お前を心配してんの、
俺だけじゃねぇんだよ。」

どうか声が届いてるように。
俺らには祈ることしかできない。
いつもは笑顔しか見せないAの顔が
苦しみにゆがむのが
耐えられなかった。

ナ「今度は、お前が
広斗に心配される番かよ。
―肝心の広斗は、
なんで追ってこないんだよ。
あいつ、どれだけこいつが待ったか
知ってるくせに…!」

駄目だ、少しずつ。
広斗を憎んでしまう。
…悪いのはAじゃない。
Aに心配させるような真似は、

…"できれば"したくないんだよ。

3 /Y/→←レイにゃんより



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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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- 工さんのファンなのでそんな言い方されるのは気分良くないです (2018年9月14日 12時) (レス) id: d2a87cea11 (このIDを非表示/違反報告)
岩坂@今坂あゆ@登坂の娘(プロフ) - 雨宮 零さん» りょーかいでーす♪ (2016年8月8日 7時) (レス) id: 2e5c6ff1dd (このIDを非表示/違反報告)
みすず(プロフ) - 雨宮 零さん» まってます! (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9e31d95d7c (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - みすずさん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - 岩坂@今坂あゆ@登坂の娘さん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年7月29日 6時

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