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結局、ナオミとコブラの意見が
反映されて、肝試しは取りやめになった。
ひとり、胸をなで下ろしていたのは秘密。

そしてあくまでも 二人の 意見。
私は、怖いなんて、
言って、ないからな。

「…ふぅ。」

洗い終えた皿を乾いたふきんで拭く。
なんだかあのやり取りだけで
どっと疲れたような気もするなぁ。
今日は早く寝よう。

ガサッ

「!?」

カウンター越しに
何かが動いた気がする。
気のせい?
…嫌、冗談じゃねぇ。

「…誰かいんのか?」

当然、返事は返ってこない。
気のせい気のせいと
必死で自分に言い聞かせる。
心を落ち着かせて。
霊なんているわけないじゃん。
私って馬鹿だなー―。

ガタン!!

「ひゃぁっ!?!?」

思わずもっていた皿を
落としそうになった。
割れたらお前は
責任とれんのかよ!!幽霊!!
もうなんだか馬鹿馬鹿しくなってきて
カウンターに突っ伏した。
なんだか寒い。
…霊、とか、いない…よね。





「…あ。」





後ろを振り向けば、血色の悪い
首から血を流した金髪の男が。





もう、それからの記憶はない。





.





.





コ「…案外気ぃよえーな、こいつ。」

俺の姿を見て気絶してしまったA。
やっぱり勘は当たっていて、
ただ単に霊が怖いだけなんじゃねぇか。
意外な女子の一面を見た気がして、
悪い子としたな、なんて気が引けてきた。

青ざめたまま気絶したAの顔は
案外きれいで。
艶やかなリップが塗られた唇は
いかにも女って感じだった。

驚かせるのは成功したんだけどなぁ。

これじゃ、罪悪感がすげぇ。

血色の悪いメイクは
ナオミにしてもらった。
ヤマトいわくこの赤いタオルが
遠くから見れば見方によっちゃ
流れる血に見えるらしくて。
好都合だと、Aを
ドッキリにかけた。

…だけど、こんなに女の子だとは
思いもよらなかったな。
―可愛いじゃねぇかよ。





そっとわき出た感情を心の奥底に沈めた。

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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- 工さんのファンなのでそんな言い方されるのは気分良くないです (2018年9月14日 12時) (レス) id: d2a87cea11 (このIDを非表示/違反報告)
岩坂@今坂あゆ@登坂の娘(プロフ) - 雨宮 零さん» りょーかいでーす♪ (2016年8月8日 7時) (レス) id: 2e5c6ff1dd (このIDを非表示/違反報告)
みすず(プロフ) - 雨宮 零さん» まってます! (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9e31d95d7c (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - みすずさん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - 岩坂@今坂あゆ@登坂の娘さん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年7月29日 6時

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