検索窓
今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:45,369 hit

1 ページ2

バイクを走らせてもうどれほど
たっただろうか。
見慣れた山王街。
あたりは薄暗くなっている。
私は希望の光にすがるように
ひたすらITOKANの看板の明かりを探した。

途中、頭角を現し初めて
有名になってる場所を全部
気晴らしに回ってきたけれど。

club heavenは今の私には
煩くて、眩しくて。

鬼邪高は荒れ果てたまま。
定時も全日も見つからなかった。

無名街は昔から変わらず。
一斗缶の虚しい明かりだけが
街を照らす光源だった。

達磨の寺は赤一色。
打ち捨てられた赤い番傘だけ。

―どこも驚くほどに、誰もいなかった。

ギシギシと心の奥の空洞が
軋んで音を立てた。
この世界に私しか
居ないんじゃないかって怖くなって、
下唇を噛んだ。
誰か、誰か、誰でもいいから。

私と一緒に居て…!

キィィ、と音を立ててバイクを止めた。
ITOKANは煌々と明かりがついていた。
もう、それだけで私は幸せだった。

―はずなのに。

頬をゆるませ入ったITOKANに
誰かの姿はなかった。

「なんで、なんで、誰も、いないの…?」

嫌だ。
私、一人なの…?

「ねぇ、誰か、返事して。
誰か、居るんでしょ!?」

「お願い、声を聞かせて!!!
姿を見せて!!!」

「コブラ!」

「ヤマト!」

「ナオミ!」

「テッツ!」

「ダン!」

「チハル!」

頭がくらくらした。
そのまま、私は泣き崩れる。
こんな、苦しいことって…

誰か…





.





.





?「A!!!」

レイにゃんより→←√fall



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
314人がお気に入り
設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 工さんのファンなのでそんな言い方されるのは気分良くないです (2018年9月14日 12時) (レス) id: d2a87cea11 (このIDを非表示/違反報告)
岩坂@今坂あゆ@登坂の娘(プロフ) - 雨宮 零さん» りょーかいでーす♪ (2016年8月8日 7時) (レス) id: 2e5c6ff1dd (このIDを非表示/違反報告)
みすず(プロフ) - 雨宮 零さん» まってます! (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9e31d95d7c (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - みすずさん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - 岩坂@今坂あゆ@登坂の娘さん» 了解いたしました!ではメッセージを送らせていただきますね! (2016年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年7月29日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。