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「なんで…!?」

突如として絶たれた仲間との絆。
力の差なんてあるに決まってるから、
私は広斗に逆らえない。
―逆らいたいけど。
逆らったときのことを考えたら
ただじゃすまされないだろう。

広「なんでじゃねぇ。
…行くなっつってんだ。」

広斗もまた、苦しそうな顔で言った。

広「あいつらとつるんでたら
きっといつかくる対立のときに
お前は躊躇しちまうだろ?
…今のうちに、関係絶っとけ。」

「…っ…」

私は何もいえなかった。
これも広斗なりの
優しさなのだと思ったから。
その証拠が、先程の苦しそうな顔だろう。
広斗も私の気持ちを理解した上で
大切な友を傷つけることのないように
切り離そうとしているのだ。

―でも。 でも…!

「そんなのって、あんまりじゃん…!!」

私はまるで駄々をこねる
子供のように反抗した。
それくらいしか、できないから。

もう二度と関わりを持たなくなって。
再び会うこともなくなって。
お互いの顔なんか忘れて。
―こんな別れ方、誰も望んじゃいない。
何を言っても一向に反応を示さない広斗。
私は気づいてしまった。
何を言おうが、広斗はもう二度と私を
ITOKANに行かせる気はないのだと。

「…じゃあ、いいよ。」

わがままみたいだけど。
いつも尻に敷かれてばかりじゃ、
私だって黙ってない。

「私は、広斗の家から出て行く。
…それで、一切喧嘩には関わらない。
山王街に住んで、一生を送るから。」

たまには大それたことをしたい。
これくらい過言ではないはずだ。
―雨宮の名は捨てたくない。
だから、せめてもの
離別 という形で。

広「…そうしたきゃ、そうすればいい。
俺はお前がムゲンの奴らとくっつこうが
止めやしねぇ。」

―なに、それ。

私なんかもうどうでもいいってこと?

飽きたの?

―私じゃなくても、いいってこと?

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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雨宮 零(プロフ) - チャンスさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて、とても光栄です。 (2016年6月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - めちゃめちゃ気になります! 更新待っています!!!! 楽しみ〜!! (2016年6月24日 21時) (レス) id: 3a1af415ef (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - 李音さん» ありがとうございます!!私自身特に力を入れて書いている作品ですので、そう言っていただけるととても嬉しいです」 (2016年6月21日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
李音 - とても続きが楽しみです^_^ (2016年6月21日 11時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
REI*CAT√3JSB_Omi(プロフ) - yuukaさん» ありがとうございます!!律儀なコメント、大変ありがたいです。期待に応えられるよう、精一杯頑張ります!! (2016年5月3日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年4月27日 1時

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