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カランカラン、と聞き慣れた
ベルの音がしてITOKANのドアが開いた。
そこには新聞を読むコブラ。
オムライスを食べるヤマト。
写真を撮るテッツにちまちま飲んでるダン。
いつもとさして変わらぬ光景が
広がっていた。

「皆、久しぶり。」

顔をあげたコブラが、鋭い顔つきになる

コ「…A。
どういうつもりでこいつつれてきた。」

すっかり歓迎ムードの中、一人だけコブラは
納得がいっていないようだった。
もう、関わりはないはずだった。
コブラ達から広斗に対する用は
ないに等しい。

ナ「コブラ、やめなよ。
なんにもしてないじゃん。」

ナオミが制すと、チッ と舌打ちをして
再び新聞に目を戻すコブラ。
不機嫌なのはわかりきっていた。
一歩間違えば乱闘になりそうな
ピリついた空気の中。
広斗が口を開いた。

広「…俺がいない間。
Aが世話になったな。」

和解への道を一ミリでもいいから
進んだと思いたい。
私のそんな心境はきっとコブラには
伝わらないだろう。
でも、せめて。
二人が普通に会話できるようになったら。

コ「…恩を売ったつもりはねーぞ。」

広「別にそれを機に金をたかろうなんざ
思っちゃいねぇよ。
…言いたいことはそれだけだ。
A、行くぞ。」

私の願いはむなしく、
距離が縮まるどころか更に間を
遠くしてしまっていることは事実だった。
駄目だ。
ムゲンと雨宮は―分かり合うことは
できないのか。
2つを知るのは唯一私だけだ。
これからの2つがどうなっていくのかは
ある意味私次第でもある。

半ば強引に腕を引っ張られて
ITOKANをでた。
もっと話したいことは沢山あったけど
戻る、なんて言うのは広斗が許さない。
ため息をついて落ち込む私に
広斗が放った言葉。
それは傷口を広げるように
更に私に追い打ちをかけた。





広「―A。
もうあそこには行くな。」

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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雨宮 零(プロフ) - チャンスさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて、とても光栄です。 (2016年6月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - めちゃめちゃ気になります! 更新待っています!!!! 楽しみ〜!! (2016年6月24日 21時) (レス) id: 3a1af415ef (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 零(プロフ) - 李音さん» ありがとうございます!!私自身特に力を入れて書いている作品ですので、そう言っていただけるととても嬉しいです」 (2016年6月21日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
李音 - とても続きが楽しみです^_^ (2016年6月21日 11時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
REI*CAT√3JSB_Omi(プロフ) - yuukaさん» ありがとうございます!!律儀なコメント、大変ありがたいです。期待に応えられるよう、精一杯頑張ります!! (2016年5月3日 23時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年4月27日 1時

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