久しぶりの ページ6
Aside
早朝。私は神社のような敷地へ出た。
『わあ…綺麗…』
ちょうど日の出の頃で、木の向こうに薄い光が見える。私は扉の下にある階段に座り、日の出を眺めた。
『ふわあ〜…ん?』
小さく欠伸をして、ふと前を見ると可愛らしい白い猫がいた。
『…君、どうしたの?』
にゃ〜
すりすり
『ふふっ♪可愛い…』
結局なんて言ってるのか分からなかったけど、猫と戯れたので良しとしよう。←
右京「…あ?早いな、お前。」
『!?…あ、右京さん…』
びっくりして振り返ると、右京さんがいた。私がいきなり立ったので驚いたのか、猫は逃げて行った。
右京「何やってたんだ?」
『あ…えっと……猫と戯れてました…』
割と恥ずかしい…猫と戯れてたとか…笑われちゃう…
右京「あーなんかお前に動物って似合うわ。」
納得した様子で右京さんは、飯作るの手伝ってくれ、なんて言って戻って行った。
『…似合うのかな?』
疑問を抱いて俯きながら、扉の方へ向かっていると、目の前に黒い影が。
『わっ…!ごめんなさ…あ、日向さん…』
顔を上げると、そこには眠そうな目をした日向さんがいた。
日向「…おはよう。よく眠れたか?」
『あ、はい…!おかげさまで…』
日向「そうか、良かった。」
日向さんと話していると、向こうから美味しそうな匂いが。
左京「日向さーん!もうすぐ飯出来るんで〜」
日向「ああ…ありがとう。」
食事もここでとるんだ…と内心思いながら、右京さんと左京さん、他の達磨の皆さんのお手伝いをした。
左京「悪いな〜!さらわれた身なのに手伝わせて!」
『いえ…逆にここに置かせてもらってる身なのでこれくらいは…』
右京「ありがとなー」
と慣れない人との会話に必死でついていきながら、なんとか食事を作り終え、大人数の食卓で食事をとった。
『美味しい…』
左京「だろ?達磨の料理の腕も結構いいんだぜ?」
日向「美味いな。相変わらず。」
右京「あざっす」
人の作ったご飯…というか、まともにご飯食べたのいつぶりだろう…最近はずっと物を口にしてなかった。凄く暖かくて、涙が出てくるほどだった。
日向「…泣くほど美味いか。」
気づけば涙が頬を伝っていて、日向さんが冗談らしく言って私の涙を拭った。達磨の皆さんが、微笑んでる気がした。
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青龍 葵(プロフ) - このまま停止中でしょうか?更新はされないんですか?それとも完結されていたのでしょうか? (2017年5月28日 4時) (レス) id: 9fa842af4b (このIDを非表示/違反報告)
TibeSuna(プロフ) - いきなりすみません。ハイローの日向は私も大好きです^^夢主ちゃんの設定はアルビノなんですよね?最初の設定では小麦色となっているのに、日向は白っぽいと言っていますが、どちらにしても髪に色が付いているのは少し違うような気がします…。 (2016年11月7日 17時) (レス) id: 49e4ec4063 (このIDを非表示/違反報告)
さっつん - 紅麗さん» はい!ご期待に添えるように頑張りますね! (2016年9月6日 23時) (レス) id: e48d8c3e9c (このIDを非表示/違反報告)
紅麗(プロフ) - さっつんさん» 話の内容等は、さっつんさんにお任せします!m(_ _)m (2016年9月5日 18時) (レス) id: 55e969a802 (このIDを非表示/違反報告)
さっつん - 紅麗さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!ライバル的な感じでしょうか!?色々考えてお話にしますね!!ありがとうございます!! (2016年9月5日 13時) (レス) id: e48d8c3e9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっつん | 作成日時:2016年7月14日 0時