【HiGH&LOW】達磨にさらわれました【日向紀久】

雨と白い雲 ページ5

日向side

右京と左京が勝手にさらってきた女、A。噂通り、アルビノの女だった。そりゃ価値も高いだろうし、すぐDOUBTの奴らには目つけられるだろうな。

日向「…そういや他にも傷あったな。」

あぐらをかいた体勢で考える。さっき手当をした際に、他にもたくさんの傷が見えたのだ。あいつにはまだ何かあるんだろうな…

日向「…右京も左京も面倒な事してくれるじゃねぇか…」

面倒だとは思ったが、何しろ生まれもったあの綺麗さには目を奪われた。ま、会って間もないしじっくり観察するとするか。

日向「…降ってきたな。」

ふと窓に目をやると、雨が降っていた。通りで、じめじめしてるなと思ったのか。

日向「ふっ…あいつは白い雲だな。」

自分を雨だと例えると、あいつは白い雲だろう。あのふわふわした感じといい、あいつにぴったりだ。

日向「…ああ、扉閉めとかねぇと入って来ちまうな。」

そう思い、部屋から出て扉の方へ向かった。
.

.

.

日向「…」

『よいしょ…』

そこには女にしては重い扉を一生懸命閉めようとするAの姿があった。

日向「ふっ…重いぞ、何してんだ。」

『あ……日向さん…』

日向「ありがとな、気づいてくれて。」

そう言って、俺は扉を閉め、Aの頭を撫でた。

『あ……』

触れられる事に慣れてないのか、怯えているのか分からないが、少しビクッとした。

日向「ああ…ごめんな。慣れてねぇか。」

手を離すと、Aは

『いえ…頭撫でられるとか…されたことなかったので…』

と言った。

日向「…そうか。」

家族にもか、と聞こうとしたけれどAの表情がこれ以上は踏み込まないで欲しいと言っていた。

日向「今日は遅いから、ゆっくり休め。」

『はい…ありがとうございます…』

俺はそう告げて、また部屋へ戻った。
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なんかシリアス？的な感じになってますううううう！？大丈夫です！日向さんキャラ崩壊しますです！！← ハッピーエンドなので！はい！

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