一家の頭 ページ3
Aside
それから、お寺なような所に連れて来られた。
右京「日向さーん!ちょっといいっすか!」
左京「さらってきた奴、連れて来たっす!!」
しばらくして、扉が開き、中から赤いはっぴを着た少し濃い顔立ちのイケメンさんが出てきた。
日向「…なんだ、お前。」
右京「なんかこいつ、DOUBTに追われてて。」
左京「歩くのもままならないくらい、ぼろぼろだったんで連れて来たんですよ。」
日向「…へぇ。」
日向さん?という人は私よりはるかに背が高く、近づいてきて目線を合わせ私をじっと観察するように見てきた。
『( ._. ; )』
じっと見られるのに困惑して、私はきょろきょろと視線を泳がせた。
日向「…ふっ。」
日向さんは軽く笑い、元の姿勢に戻った。
日向「さらわれたんだろ?うちの右京と左京に。」
『え、あ、えっと…』
日向「いいぜ。…もらってやるよ。」
『へ?』
右京「さすが日向さん。話早いっすわ。」
左京「その前に、この子上がらせていいっすか?」
日向「ああ…右京と左京はこいつに風呂用意してやれ。」
右京、左京「「うっす!」」
中に入ってみると、意外に広かった。日向さんは、奥の棚の方へ行き、箱のようなものを持ってこっちに戻ってきた。
日向「…そこ座れ。」
座布団が敷かれているとこへ座らされ、日向さんは私の傷の手当をしてくれた。
日向「…お前、名前は?」
『白羽…A…です…』
日向「A。お前、追われてたんだってな。DOUBTの連中に。」
『はい…』
日向「お前に何があったかは知らねぇけど…アルビノだろ、お前。」
『!知ってるんですか…?』
日向「ちょっと小耳に挟んだだけだがな。ここらへんに、白っぽい髪で薄紅色の瞳を持つ女がいるってな。」
『そうだったんですか……気持ち悪いですか?私の事。』
日向さんは、また私の瞳をじっと見てふっと笑った。
日向「別に。綺麗でいいんじゃないか?」
『!そう、ですか…』
右京「日向さーん。風呂準備できたっす。」
日向「ああ。A、入ってこい。」
『え、あ、ありがとうございます…』
私はぺこりと頭を下げて、お風呂に向かった。
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青龍 葵(プロフ) - このまま停止中でしょうか?更新はされないんですか?それとも完結されていたのでしょうか? (2017年5月28日 4時) (レス) id: 9fa842af4b (このIDを非表示/違反報告)
TibeSuna(プロフ) - いきなりすみません。ハイローの日向は私も大好きです^^夢主ちゃんの設定はアルビノなんですよね?最初の設定では小麦色となっているのに、日向は白っぽいと言っていますが、どちらにしても髪に色が付いているのは少し違うような気がします…。 (2016年11月7日 17時) (レス) id: 49e4ec4063 (このIDを非表示/違反報告)
さっつん - 紅麗さん» はい!ご期待に添えるように頑張りますね! (2016年9月6日 23時) (レス) id: e48d8c3e9c (このIDを非表示/違反報告)
紅麗(プロフ) - さっつんさん» 話の内容等は、さっつんさんにお任せします!m(_ _)m (2016年9月5日 18時) (レス) id: 55e969a802 (このIDを非表示/違反報告)
さっつん - 紅麗さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!ライバル的な感じでしょうか!?色々考えてお話にしますね!!ありがとうございます!! (2016年9月5日 13時) (レス) id: e48d8c3e9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっつん | 作成日時:2016年7月14日 0時