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「お邪魔します。」
結局、仕事が終わって向かったはテソンの家。
行く前に連絡してみたけど、返事はなくて。
きっと寝てるんだろうと、預かったカードキーで中に入り、小さく挨拶した。
綺麗に片付けられたリビングを通過し、寝室であろうドアを開けると、そこには何とも殺風景な部屋に横たわるテソンがいて、小さな寝息を立てて眠っていた。
ベッド脇には空になったペットボトル。
きっと起きた時、飲み物を探すだろうからと、買って来たスポーツドリンクと差し替えた。
取り敢えず栄養つけなくちゃだよね？
テソンを起こさない様に部屋を出た私は、お粥を作る事にした。
おばあちゃん直伝の卵粥。
コレどんな薬より効くんだよね。
もう何度も作ってるから手慣れたもんで、あっという間に出来上がった。
テソン食べれるかな？
様子を見に部屋へ行ってみたけど、やっぱりまだ寝てる。
「何で雨の中走ってたの？」
なんて、寝てるテソンに問いかけたのは、どこかで期待してたから。
私を追いかけ来てたんじゃないかって。
勿論、その言葉に返事はなくて。
熱…まだあるのかな？
テソンの額に手を当て確かめようとしたのに…
「何してるの？」
突然手首を捕まれたと思ったら、目を開けたテソン。
「ちょ、起きてるなら言ってよ！熱があるって聞いたから…」
「誰に聞いたの？」
「え？ジヨンだけど…」
「で？何しに来たの？」
いつもより冷たい口調のテソンは淡々と質問を投げてくる。
何か…怒ってる？
「…ごめん。勝手に上がり込んじゃって。迷惑だったよね？今帰るから…」
立ち上がろうとしたその瞬間、思いきり腕を引かれた。
その理由を考える暇もなく、気付けば私の唇はテソンと重なっていた。
「…っん…」
何が何だか分からなくて。
必死に離れようとしたけど、私の後頭部にある手がそれを拒む。
「…っや…テ…」
その手がやっと離れたと思ったら
「好きでもない男の家に勝手に上がり込むって、どうゆう事か分かってる？」
見た事もない冷たい目。
好きでもないって……
なにそれ……
「…なんなのよ。意味分かんない。勝手に決めないでよ。」
ただやるせなくて。
気付いたら泣いてた。
だけどそんな姿見られたくなくて、ここにもいたくなくて。
そのまま逃げる様に背を向け部屋を出た。
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ゆきこ(プロフ) - とっても面白かったです！早く続きが見たいです！また書いて下さいね！応援しています！ (2019年11月21日 9時) (
レス) id: 85a8c05e44 (このIDを非表示/違反報告)
ちょろん(プロフ) - D- Angelさん» コメントありがとうございます(-´∀`-)私もコメントもらえてワクワクしてます！楽しんで頂けるよう頑張りますね((( *´ `* ))) (2016年10月29日 21時) (レス) id: 28ab39b2ad (このIDを非表示/違反報告)
D- Angel(プロフ) - 初めまして。久し振りにワクワクしながら読ませていただきました(´^ω^)楽しみにしています(*´ー｀*) (2016年10月28日 18時) (レス) id: 9478d74c9b (このIDを非表示/違反報告)
ちょろん(プロフ) - ぱんださん» ありがとうございます(*^^*)実は全く自信なくて…だからそんな風に言って頂けるなんて感激です(><)これからも楽しんで頂ける様に頑張ります＼(^^)／ (2015年9月17日 22時) (レス) id: 9c7bc628b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 毎回ドキドキしながら読ませていただいてます！お話の展開がとても大好きです(/ω＼*)これからの更新も楽しみにおまちしてます！ (2015年9月17日 21時) (レス) id: d05e446440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょろん | 作成日時：2015年7月24日 23時
