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善か悪か ページ8

『あの』

「あ?ドライヤーはないで。自然乾燥でどうにかせぇ」

『いや、別にそれは大丈夫です...』

用意してあった服に身を包み用意してあったバスタオルを肩にかけてリビングへ入る
心底つまらなそうにテレビを眺めていた彼は私を振り返ってひとつそう言った

けど私が言いたかったのはそこじゃないのだ
もとよりそのつもりだったし

『服...その、ありがとうございます』

「あぁ。ええよ別に俺が無理矢理連れてきたし。聞きたいのはそれ?下着?親父がずっと前に置いてったやつやったけど嫌やった?」

『いや、全然。なんならピッタリでした』

「あそう。良かったわ
2階上がってすぐの右の部屋。そこのベッドで寝ろ」

お風呂の準備をしながら淡々と告げる
特に意見ができる訳もなく、お風呂場方面へ向かう後ろ姿を見送ってから言われた通り2階のすぐ右の部屋の扉を開ける

『え...これコネシマサンの部屋じゃないの...?』

白と黒と藍色を基調とした落ち着いた部屋
相変わらずものは少なくて1番存在感を放っているのは背の高い本棚だった

確かにこの部屋には壁際に整ったベッドがある

......いやいやいや、使えるわけないでしょ
コネシマサンのベッドでしょ?じゃあ彼どこで寝るの?え?一緒に同じベッ...あの人に限ってそれはないでしょ...

『聞きに行こ』

分かんないことがあったら聞く。これ基本

今お風呂に入って居るであろうコネシマサンの元へ向かい、扉越しに話しかける

『あのー...コネシマサン...?』

「あ?何しとんの?さっさと寝ろや」

『いやそうじゃなくってですね...あの部屋コネシマサンのですよね...?』

「そうやけど。それがどうしたん」

ですよね!!!
さも当たり前と言ったような篭った声が届く

『私ごときに使わせてよろしいのでしょうか...』

「ええよ。女をソファーで寝かせる訳にはいかんし」

『でもこの家の主様は貴方様ですよね!』

「何暑くなっとんの?分かったから。風呂上がるまで待てる?」

ため息の後に呆れた声色がエコーがかって響く
肯定の意を示して言われた通りにリビングで待つことにした

テレビの前の小さなテーブルには本が何冊か積んであってほんとに彼は良く本を読むのだと確信した
少し読んだら結構面白そうだった
貸して貰えたら読んでみたいかも

自由→←想像は偏見



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プリン - 更新頑張って下さい!!スラスラと読んじゃってあっという間に全部見ちゃいました(´・ω・`)コネシマさんめっちゃかっこいい!続き楽しみにしてます! (2022年4月11日 16時) (レス) @page50 id: 774745bb4a (このIDを非表示/違反報告)
@高橋_Tereta(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか…?🥺コネさんかっこよくてスラスラ読んでしまい… (2022年4月2日 1時) (レス) @page50 id: 8dd19441df (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - もう更新しないのかな、、、、コネさんがかっこいいおはなしでしたねー (2021年10月2日 10時) (レス) @page50 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
零露 - 更新頑張ってください!自分の名前にしてニヤニヤしながら楽しんでますw(自分キモッ (2020年11月22日 22時) (レス) id: cc26712808 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり - 何度読み返しても面白いです!ゆっくりでも楽しみにしてます! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 58294b6a9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美奈花 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月6日 21時

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