クズとチワワ ページ2
大きく開けられた窓からは夏の風物詩とも言える音がこれでもかと入り込む
むしむしとした部屋
動く気力もない2人がだらしなくソファーで項垂れていた
首筋にはベタベタと髪の毛が張り付き、額から流れる汗は止まらない
ぐっと顔を天井へ向けて暑さを紛らわせていた
ut｢なぁシッマ、怖い話しようや｣
kn｢嫌や。お前喋んな｣
いつもより覇気のない2人の声をさらう風すら今はない
ut｢なんでやぁーこのセミの合唱ずっと聞いとけ言うんか｣
kn｢そうやー黙れ暑いから｣
始まった会話もすぐに途切れた
その間にも合唱と形容された大きな音が部屋中に響き渡る
風はない。
動く気力もない。
ただひとつ動くと言えば頬を伝う汗だけ。
ut｢アイスないん｣
呟かれたように再び始まった会話
kn｢昨日シャオロンが全部食って腹壊した｣
ut｢あほなん？｣
簡潔に告げられた事実に思わずちょっとした暴言が生まれる
背後にある冷蔵庫には確かに昨日までアイスが入っていたはずだ
クーラーや扇風機の壊れた今その事実が鬱先生の胸に突き刺さる
kn｢そんで腹壊したシャオロンが暴れ回ってクーラー壊した｣
ut｢あほやな｣
次いで告げられた言葉に疑問形だった言葉も確信へと変わる
猛暑日
コンクリートはゆらゆらと揺らめいて見えた
夏はまだ終わらない
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Yuki.aruru(プロフ) - 美奈花さん» あー好き｡すこ好こ｡ありがとうございます｡もっとくr(((ほかのコンビでも全然大丈夫ですので......続き楽しみにしてます (2019年4月5日 14時) (
レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
美奈花(プロフ) - Yuki.aruruさん» わかりました！できるだけ早めに書き上げますね！ (2019年3月28日 11時) (レス) id: bf98cceb63 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki.aruru(プロフ) - 神と豚......できますかね？良ければお願いしたいです！！！ (2019年3月26日 18時) (レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美奈花
作成日時：2018年9月3日 18時
