長い悪夢の救世主【wrwrd】 (ページ8)

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8夜目ページ8

前の戦争から１週間と半分がたつ
それぞれ傷も癒えてきて調子も良好や

一人を除いては

｢やから！期限はもう伸ばしたやろ！！｣

｢そんな事言わないでさぁ～トンち～｣

ねっとりとした声で張り付いてくる大先生をぎりぎりの所で避ける
手をしきりに揉んで上目遣いで近づいてくる

気色悪いわ

帰ってからずっと、大先生は拾ってきた女の子に気を取られて仕事が全く進まん

初めは仕方ないかと伸ばしてやった期限も切れた

いつもはふら～っとどこかに行ってふらっと帰って来るのに、あれから居なくなったと思えば女の子の居る医療室に居る

粛清しても上の空やしただの時間の無駄やった

｢なぁお願いー｣

｢....はぁ、分かった。行って起きてなかったら仕事しろよ｣

｢流石トンち！！マジ天使！｣

｢調子のんなや｣

ほんまにうるさいヤツや
しぶしぶ二人で医療室に向かう

｢あれ？また来たの？まぁええけど...｣

ペ神に言われるほど来とったのかコイツは
なかなかやぞ

｢睡眠薬もそろそろ切れる頃やろうし起きるんやったらそろそろやと思うよ｣

廊下を歩きながら会話をする
どうやら女の子の傷があまりに酷かったらしく、動いて無駄な事されるよりも寝かせて色々する
という手段に落ち着いたらしい

勿論大先生もそれは知っとるわけで
女の子が起きないというのが分かってながらここに来とったわけや

｢大先生？｣

｢～♪～♪｣

わざとらしく口笛をふかれる
こいつ、ガチで殺してやろうかな...

｢はい、ついたよ｣

俺の殺気に気づいてか苦笑いで扉を開けられた