長い悪夢の救世主【wrwrd】 (ページ13)

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13夜目ページ13

｢ペ神！！お前ってやつは本当に神や！流石しんぺい神！さすしん！｣

｢あのさ、大先生。そんなうるさくするんやったらトントンのとこに戻すで｣

手をブンブンと振られやけにテンションの高い大先生に地獄とも言える言葉をいう
聞いた途端元々良くない顔色がスッと青く染まっていく

なかなか面白いもんやな

｢ごめんて...因みになんで僕を呼んだん？｣

｢ん？Aちゃん｣

名前を出せばピクリと反応する
部屋の外に居るからAちゃんの姿は見えないがあからさまに大先生の雰囲気が変わった

｢あの子な、だいぶ警戒心強いし大先生もおった方がええなって
なんだかんだ言って信頼しとるから。｣

俺の言葉に嬉しそうに顔がほころぶ
概要を話して部屋に戻った

Aちゃんはちゃんとそこに居て外を眺めていた
窓も開いているため心地よい風に目を細める
薄い白のカーテンが揺れてAちゃんを包み込んでいた
長い黒髪が風に揺られる

｢さっきぶりやね、Aちゃん！｣

少しの間見とれていた大先生はふと我に返って話しかけに行く
人懐っこい笑みを浮かべて

あれで女の子落としとるんかな
俺も笑えば成人男性は落ちるやろうか

......無理そうやからやっぱり強行突破かな

そんな間にも会話は進められていく

『あ、えっと、鬱さんです、よね』

｢そうそう！覚えててくれてありがとうな！
鬱さんなんてかたいやん、うつくん♡って呼んでや｣

『う、鬱くん...？』

｢そうそ！それがええな。嫌やったら俺のことみんな大先生って呼ぶから大先生でもええで？｣

『ぁ、えっと、鬱くん...でいいですか...？』

｢全然ええよ！改めてよろしゅうな！｣

んー、すごいねぇ

俺はカウンセリングは出来るけど女の子なんてこの軍事系統に務めとる限りほぼ診ない

女の子の相手が上手い大先生やったらと思ったけど結構な成績が得られそうやった