HiGH&LOW by S. - ４ -

▽ ページ33

、



チ「っななな、なにもないっすよ！！！」






あからさまに動揺するチハルに、コブラさんは眉をひそめる。






雅「もー！Aちゃんもっと優しくさぁ」


チ「うげ、」


コ「A？」






雨宮雅貴の声が扉の向こうから聞こえてきて、コブラさんはとうとう立ち上がってこちらに歩み寄ってきた。



まずい、まずいぞ…！



これは、修羅場だ！！！






ダ「こ、コブラ！！ほんまになんもないって！！お前のためや、中は見んほうがいい！！」


テ「ダンさん、言ってること無茶苦茶っす！！」






何もないっていいながら、何かあるって言ってるじゃん！！



ほらぁぁ！コブラさんマジギレ数秒前！！






コ「ダン、テッツ、チハル、退け」






殺気に満ちた一言に、俺らの身体は自動的に道を開けてしまう。






ダ「あかん…、もう終わりや…っ、」






ダンさんが両手で目を隠し、コブラさんが扉のノブに手をかけたその瞬間…






雅「じゃ、じゃー…、っうぉ！！えっ、顔こわ！！」






扉が開いて、向こう側から物凄く笑顔の雨宮雅貴が登場した。



コブラさんを見るなり一歩引いて、オーバーなリアクションをみせる。






コ「てめぇ…、」


A「コブラ？」






今にも掴みかかりそうなコブラさんを宥めたのはAの声だった。

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