HiGH&LOW by S. - ４ -

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ナ「で、結局丸く収まったわけね」


A「んー。まぁなんとなくシコリは残るけど、これ以上はどうにもできないっていう状況かな、」


ナ「そうだよね。こればっかりはなんとも言えない問題だわ」


A「まぁ、今は未来とか見えなくてもいいかなって」






注がれたいちごみるくを眺める私を、カウンターに頬杖ついたナオミが見つめる。






A「好き、そばにいたい、愛してる。それだけでもいいのかなぁって思った」






どちらとも口を閉ざしたまま、朝を迎えた。



不安からか翌日はそれでなくても常に一緒にいるというのに、ずっと肌の触れ合う距離にいて。






A「私が不安に思って恐怖に感じてること、コブラも何処かで感じてた。上手に共有できなくて、お互いがもがき苦しんで」






消えてしまいそうだ



苦しそうに吐き出された言葉が、悲痛に歪められた表情が私の心臓をひどく痛めた。







A「これからは、少しづつでもその不安や恐怖を共有していけたらいいねって。それが今後の私たちの課題」


ナ「いいね、」






ふわって、ナオミが儚げな笑みを見せる。






A「ナオミも、ヤマトと共有しなよ」


ナ「…、ないわー！あいつ、そんな繊細なヤローじゃねぇし。笑」


A「ふふ、そうだね」






知ってるよ。



山王街で誰よりも互いを知り、互いを愛し、互いを信頼しているのは ナオミとヤマトだってこと。






ナ「あ、噂をすれば」






けたたましいエンジン音が止み、ITOKANのドアが開かれた。






コ「A、」


A「盾兵」






今日も今日とて愛しています。









−−−−−−………





危急存亡の秋






劉「外部からもSWORDを狙っている者がいるようです」






招くは破滅か興隆か






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HiGH&LOW THE MOVIE

fin.

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