HiGH&LOW by S. - ４ -

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、



彼らには山王街を守るという 義務 があり、私たちにはそれをサポートするという 責任 がある。



彼らは山王街を愛し、山王連合会に誇りを持っている。



彼らにとって、彼にとって譲れないものがそれだ。






A「心配だけど、怖いけど…、待つことしかできないから」






ホロリと涙が散って、コブラの指がそれをすくい取った。






コ「ごめん…、」


A「ん…、」


コ「……、でも、そばにいてほしい…」






俺にはAが必要なんだと、肩におでこをつけて、そのまま頭を預けられて。






A「…、そばにいたいよ…」






小さく放たれた言葉が、夜の闇に吸い込まれていった。






雅『ちゃんと捕まえとかないとあの子、いつか消えちゃうよ？』






コ「…っ、頼むから…、どこにも行かないでくれ…」






弱々しい声に、弱々しく私を抱く腕。






彼も私も、出会うべきではなかったのかもしれない。



互いを大切に想えば想うほど、私たちは弱く、脆くなっていく。



互いを愛せば愛すほど、私たちは愁い、朽ちていく。






それでも






A「どこにも行かないよ……。ずっとそばにいたい…。好きなのっ、盾兵…っ、」






そばにいたい


愛している






それだけで十分に充たされてしまう。






コ「…愛してる…、」

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