HiGH&LOW by S. - ４ -

１３５. ページ11

、



意識が戻った頃には知らない部屋にいた。






高「よぉ、」


A「…っ、」


高「本当にいい女だわ。こりゃ高く売れる」






スキンヘッドの男。



その手が私の顎のラインを撫でるが、ここは怯まない。






高「ﾌｯ…、強気な女は嫌いじゃない。向こうが落ち着いたらここから出してやっから、大人しくしてろよ」






遠巻きに聞こえる喧騒。



湾岸地区の MIGHTY WORRIORS と DOUBT が手を組んでいると聞いた。



つまり、ここは抗争の地ということだ。






A「コブラ…っ、」






この部屋のすぐ外で女の子たちの声が聞こえる。



他にも連れ去られた子たちだ。






「やめてっ！離してっ！」






スキンヘッドの男が出て行ってすぐ、また扉が開かれて女の子が投げ込まれた。



無名街の子だろう。



ひどく怯えている。






A「大丈夫だよ、」


ラ「え…？」


A「絶対、誰か助けに来るから」






きっと、なかなか来ない私を心配して、ナオミがコブラたちに連絡してるだろうから。

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