HiGH&LOW by S. - ２ -

９１. ページ44

、



ダ「痛いっ！」


テ「なんか…、コブラさん荒れてます？」


ヤ「だな…」






BAR 小竹 でいい感じで盛りあがっていたためコブラさんに招待の電話をしたところ、不機嫌マックスで現れたかと思うと、登場早々からダンさんのお尻に鋭い蹴りを入れ続けている。






ダ「なに？！なんなん？！理由教えて！！俺が蹴られる理由！」


コ「まじありえねぇ」






ひどく舌打ちをしたコブラさんは荒々しくヤマトさんの隣に座った。






コ「ﾁｯ…」


テ「…、」


ヤ「…、」






ガシガシと眩しいほどの金髪を乱して、用意されたグラスをすぐに空にすると、今度は深くため息をついて親指で自らの唇をなぞる。



そんな行動にコブラさんを挟んだ俺とヤマトさんは顔を見合わせた。






ヤ「 ( Aと何かあったんだよ絶対 ) 」


テ「 ( それ以外考えられないっすよ！ ) 」


チ「 ( 最後までやっちゃったとか！ ) 」


テ「 ( いい感じのところをダンさんの電話で邪魔しちゃった…とか！！ ) 」


ヤ「 ( ありえる！！てかぜってぇそれだろ！ ) 」






目と目での会話。



多くを語らないコブラさんのことだから、今回のこともきっと語りはしないだろう。






ダ「いったいわほんまに…」






蹴られたお尻をさすりながら空いた席へと腰掛けたダンさんがまさかの展開を見せる。






ダ「なんでそんな怒ってんの。あ！まさか！！Aとええ感じやったところ邪魔してもたか！」


「「 ブッッ 」」


コ「…」


テ「ダンさん！！」






本人は冗談で言ったつもりなんだろうけど、冗談になってないからね？！



なんならデリカシーないくらいだけど？！






コ「まじぶっ殺す」


「「 図星？！ 」」

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