HiGH&LOW by S.

７. ページ8

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ヤ「ただいまぁ。ナオミ、腹減った！」






ITOKANのドアが開いたと思えば、傷だらけの彼らが入ってきた。






ナ「飯より先に手当てだろバァカ！」






そう言いながらも料理にとりかかるナオミに代わって順番に手当てを始める。



チハルがこの間言ってた。



『ナオミさんの手当ては容赦なくて、Aさんの手当ては優しい』って。






コ「っ、」


A「痛い…？」


コ「ん、」






だけどヤマトはいつもナオミに手当てしてもらってる。






ヤ「ってぇ！」


ナ「ほんっと喧嘩ばっかりしてさぁ」


ヤ「うるせぇ！ってぇってば！」






彼の切れた口の端に絆創膏を貼ったのをきっかけに彼は私の頭を荒く、だけど優しく撫でた。






コ「さんきゅ、」


A「うん…」






これもまた、日常茶飯事。






A「髪乱れた」


コ「微笑」






優しく微笑む彼に騒つく心を抑えるように、彼に雑に撫でられたことにより乱れた髪を直す。






ダ「A、次お願い」


A「あ、うん」






ダンに呼ばれて救急箱片手に彼の隣から立つとすぐに、彼はいつものように雑誌に目を移した。






ダ「今日はチハルはナオミちゃんの方やな！笑」


チ「ダンさんずるいっすよ〜！」


ナ「どういう意味？」


チ「ゲ…」

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