HiGH&LOW by S.

４５. ページ46

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ヤ「こんなもんのせいで………、…俺たちはよぉ！！！」






暴れ出す虎は誰にも止めることはできない。



テッツ、ダンも参戦して工場が崩壊していく。






チ「…、」


A「一人で抱え込んで、苦しくなかった？」


チ「ぇ…、」


A「自分を信じてくれる人たちを騙して、心臓が痛くなかった？」


チ「っ、」






瞳の奥に宿る 孤独と不安がゆっくりと光を取り戻していく。



ヤマトに助けられ山王入りした彼がまた、今回もヤマトに助けられることになるんだ。






A「恩人でしょ、ヤマトは。仲間でしょ、私たちは」






性根の腐った人間ではない。



ただ正義感の強い、いいやつなんだ。






チ「…っ！」






拾い上げたレッドラムの小袋を、右手で握り潰した。






ス「なんだお前ら」






ここはあくまで彼らの巣であって、やはり事態が回るのは早すぎた。



集まってきた RUDEBOYS が工場を見回す。






ス「てめぇら…、どういうことだ…」






一触即発か、詰め寄る両者の緊張を解いたのは、予想外のお客様。






R「よぉスモーキー…」


A「WhiteRascals……」


R「殺しにきたぜ」






グラリ、グラリ


均衡が揺れ始めた。

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