HiGH&LOW by S.

２４. ページ25

、



A「〜♪」


テ「あれ？Aスマホ買ったの？」


A「え〜、コブラに買い与えられた」


テ「買い与えられたって。笑」






鬼邪高の一件からしばらく、先日コブラに買い与えられたスマホをイジイジしていた私にテッツが近寄ってきた。






テ「てか何してんの？」


A「え〜、使い方がわからん」


テ「ﾌﾞﾊｯ。まじで！笑」


A「スマホなんて画期的なものとは随分無縁だったもので」


テ「え、じゃあずっとガラケーだったの？」


A「ガラパゴスケータイ」






まじでぇ！ と大袈裟に笑うテッツが私の隣に座る、そんなITOKANでの午後のひととき。






テ「ここをこうして…」


A「おお…！」


テ「使いこなせると便利だよ。…、はい俺のアドレス入った〜」


A「でも別にテッツにメールとか電話することないよ？」


テ「んーまぁ確かに。ま、なんかあった時用にってことで♪」


A「…無駄にメールしないでよ」


テ「……てかアプリ入れようよ！某人気メッセージアプリ！ただだし、断然便利だし！」






ミーハーだなこいつ。


てか私の忠告無視したし。



長年ガラケーにお世話になっていた私にはスマホの利便性がまだあまりよくわからない。



逃亡した身の上、そのガラケーもどこかに投げ捨てたし、もともとケータイの必要性をあまり感じていなかったから今の今まで持っていなかったのだが。






ダ「え！Aスマホ買うたんか！ほな俺ともフルフルしよ！」


A「フルフル…？」


ヤ「おーじゃあ俺とも」


チ「じゃあ…俺も！」






こうやって群がってこられるから面倒なんだ。



そんでもってこいつら、絶対イタズラメールしてくるじゃん。






A「ねぇ、だからフルフルってなに？」

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