HiGH&LOW by S.

２１. ページ22

、



コ「よしA！ちゅー」


A「はぁ？！ちょ、ちょ、え！？ま、」






ガシィッ と肩を掴まれて火照った顔がゆっくりと近づいてくる。



訳のわからない状況と掴まれたことによって身動きの取れない私。



どう……、え？ どうしよう…！






ナ「コォラァァァァァァ！ちゅー じゃねぇよバカ」


コ「ﾌｸﾞｯ」


ナ「ヤマト！こいつどうにかして！」






近づいてくる淡麗な顔の目の前に躍り出たのはスラリと伸びた綺麗な指。



その指が彼の鼻をグッと掴んで、そのまま彼をヤマトの方へ放り出した。






A「ぁ…」


ナ「ちょっと、大丈夫？笑」


A「あ、うん…」






事にとにかく呆然と立ちすくむ私の目の前で、笑顔のナオミが手を振る。






ナ「あいつ酔うと面倒なんだよ」


A「は、はあ…」


ナ「よかったね。ちゅー されなくて。笑」






何故かクスクスと笑うナオミの後ろからひょっこりと顔を覗かせたのは、






チ「あのー…」






チハル。






チ「Aさんとコブラさんって、付き合ってるんです…よね？」


A「ん？付き合って…ないですよ？」


チ「ぅえ？！」






そんなチハルの目が大きく見開かれた。

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