HiGH ＆ LOW～THE STORY OF S.W.O.R.D.～ No.2 (ページ1)

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雨宮広斗・（名前）ページ1

お腹を撫でながら

A「困ったパパだね。」

と話すと、まるで”そうだね”と返事するかのように蹴ってきた。

しばらく、お腹を撫でながらゆっくりしてると玄関の方から

ガチャ

と鍵が開く音がした。

ガチャ

広斗「ただいま。」

A「おかえり。喧嘩してきたの？」

広斗「してねぇよ(プイ)」

広斗は喧嘩をしてくると目を合わさない。

広斗が座ってきたので横を向き広斗と向き合った。

A「喧嘩をしないでとは言わない。でもこの子にとってはいい父親で居て。」

広斗「分かってる。俺、チビの名前、考えたんだ。」

A「え？」

広斗「愛するの”愛”に、俺の”斗”で「愛斗」。」

A「愛斗。」

広斗「どう？」

A「うん、いいね。」

広斗「決定だな。」

広斗がいい名前を付けてくれた。

ゴロン

広斗が膝に寝転んだ。

広斗の少し痛んだ茶髪を撫でた。

A「どうしたの？」

広斗「愛斗は産まれたら忙しくなるだろ？」

A「そうだね。しばらくは忙しいなるかもね。」

広斗「A、一人で出歩くなよ。」

A「どうして？」

広斗「いいから、絶対に一人では出歩くな。
　買い物があるときは俺が居るときに行け。分かったな？」

どうして？

今までそんなこと言ったことなかったのに。

もしかしてSWORD地区でなんかあったの？

A「SWORD地区で何があったの？」

広斗「・・・。」

答えてくれない。」

A「答えて。」

広斗「ムゲンの琥珀って覚えてるか？」

A「うん。」

広斗「SWORDで見かけたやつが居る。恐らく近々、衝突するだろうな。」

A「そっか。」

広斗「分かったな？ただでさえAは琥珀に狙われてるんだ。
　今度見つかったら何されるか分からねぇんだぞ？」

A「分かった。」