HiGH&LOW【２】 (ページ48)

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～Bar ODAKE～

小竹『へぇ～、でもちょっと面白そうな子じゃん。』

店のドアが開き、振り向く龍也と小竹。

そこにいたのは松葉杖をついた九十九だった。

龍也『お前、なんでここに。』

九十九はそんな言葉を無視して龍也の前まで来る。

小竹『はいはいはいはい、やるなら外！外！ほらっ！！』

九十九は黙って椅子に座った。

小竹『で？何飲む？？』

九十九『会計。』

小竹『まだ飲んでねぇし。』

九十九『病院の会計。』

龍也『バレんのはえーな。』

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九十九『あん時はこんなんでしたわw』

龍也『まさかお前の入院費を琥珀が支払ってるとは思わねぇよな。
自分のバイク売っちまって。
あいつあのバイク相当可愛がったんだぜ。』

九十九『こんな俺なんかにねぇ』

龍也『身寄りの無いお前の気持ちは、琥珀が一番わかるんだよ。
あいつも同じだから。』

小竹『そうそう。無愛想だけどー、』

龍也『優しい男だ。』

九十九『でも、今の琥珀さんは何かが違う。
特に龍也さんが抜けてから。』

龍也『少しは話してみるよ。なぁ、九十九。
何があってもお前は、琥珀の傍にいてやってくれ。
...なっ？』

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龍也『俺な、小竹ママいけっつったら全然いけんぜ？
なぁ、おめーは？』

琥珀『なんだよ。なんか話しあんだろ？言えよ。』

龍也『ムゲンの下の奴、好き勝手してるらしいな。』

琥珀『ﾌｯw 決めつけんじゃねぇよ。』

龍也「最近このあたりで聞くわりぃー話は、全部ムゲン絡みばっかりだ。
琥珀、ムゲンはもう...』

琥珀『お前に何がわかる。ムゲンを捨てたお前に』

龍也『違う。捨てたんじゃねぇ。
変わってくんだよ！
皆同じ時間で止まってるわけじゃねぇ。
変わってく事と、仲間を失う事は全然違う！』

琥珀『ﾁｯ説教か。』

去っていこうとする琥珀の胸ぐらを掴み目を合わせる龍也。

龍也『今のお前は、変化を恐れてるだけだ。』

琥珀は何も言わず龍也に手を振り払って去っていく。

龍也はただその背中を見つめることしか出来なかった

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