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ベットに横になり腰まで布団をかけている彼の布団を肩くらいまで上げる
彼の横に座り背中を撫でた
俺の彼氏のちゃんまつは25才くらいのときから記憶障害が出てきていた
年齢を重ねるにつれ酷さがどんどん増していき、薬もどんどん増えていった
そんなちゃんまつを襲ったのは薬の副作用だった
発熱、過呼吸、喘息、倦怠感、酷いときは嘔吐
なんでちゃんまつなんじゃろ...
俺じゃダメなん?
こんな苦しい思いなんでせんとあかんのん?
n 「ちゃんまつ、苦しいな...」
m 「大丈夫...苦しく...ない...はぁっ...」
ちゃんまつは俺の前では絶対苦しいなんて言わん
本当に強いなって思う
ちゃんまつは苦しいのにいつも優しく笑った
俺は何で何もできんのん...
目の奥ではすごく苦しいって訴えとんのに
n 「ちゃんまつ今日何食べたい?」
m 「お米...んはぁっ...あとカンパチ...」
n 「ハハハホンマカンパチ好きじゃな」
m 「へへへけほっこほっ...でもならちゃんのことも...好き」
n 「ありがとう」
あぁ、この病さえなければ、ちゃんまつはもっと長く一緒にご飯食べれるんだろうな
この病さえなければ、もっとたくさん一緒に遊べるんだろうな、この病さえなければ...
言うな俺、時間は俺の声なんぞ聞いてくれない...あとこの短い時間を大切に過ごすんだ...
夜ちゃんまつの病状が急変し病院に入院することになった
なんでこんな時まで神様はちゃんまつを苦しめるん...
m 「はぁっ...はぁっ...なら...ちゃん...」
n 「どうした?」
m 「俺は...もう...ならちゃんと...会えないの?」
n 「ちゃんまつ?」
m 「嫌だよ俺...んはぁっ...ならちゃんと一緒がいいよ...」
今まで仕方ないと思っていた...でも
n 「俺もちゃんまつと一緒がええ!!離れるなんて考えれん!!」
なんだろう...自然と涙が出てくる...今まで我慢してたものが全て吐き出される...
するとちゃんまつが俺の頭を弱い力なりに引っ張り優しく抱きついた
m 「はぁっ...ならちゃん...キスしよ?」
n 「えっ俺男だぞ?!お前のはじめてを男に取られるんだぞ?!」
m 「いいよどうせ最後になると思うし...んはぁっ...それに」
n 「ん?なんだ?」
m 「俺...んはぁっ...ならちゃんのこと...はぁっ...ほんとに好きだから」
n 「ちゃんまつ...ありがとう俺も大好き」
キスをしたあと、容態がさらに急変し緊急手術が行われた
この日を最後に俺の中のちゃんまつはいなくなった
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作者名：as髭男 | 作成日時：2020年7月29日 0時
