10話 ページ12
｢俺にしか治せないってどういうことだ？｣
俺の個性は帯電…逆に怪我しちまうんじゃね？
｢治療はリカバリーガールがいるはずじゃ……｣
｢もしや、上鳴さんが審神者の生まれ変わりというのと関係が？｣
｢賑やかで良いが、それを詳しく話したら相澤が怒る…まずは薬研の治療だ。｣
鶴丸さんが言うとみんなは静かになった。
｢でも、どうやるんだよ。俺切り傷の手当そんなにしたことないぜ？｣
｢直すのは俺じゃない……これだ。｣
薬研は刃こぼれした短刀を差し出してきた。
え？短刀？
｢待って待って待って！刀とか余計わかんねぇよ！｣
｢落ち着きなさいよ。｣
耳郎に頭叩かれた。落ち着いた。
｢じゃあ俺が言う通りにしてくれ！まずはこれを持って目を閉じろ。｣
｢お、おう。｣
鶴丸さんに言われた通り短刀を持って目を閉じる。
｢よし。次はお前さんの手の中にある刀に意識を集中するんだ。見えたら言ってくれよ？｣
見えたら？いったいどういう……
いけね、集中しねぇと。
2分くらいたったとき、ぼんやりと白い影が浮かんだ。影はゆらゆらと形を変えて、短刀の形になった。見えるってこういうことか！よくわかんねぇけど！
｢な、なんか見えた…と思う。｣
｢早いな！そしたらその短刀の元の姿を思い出して上書きしてくれ！お前さんなら大丈夫だ。｣
上書き!?鶴丸さん結構無茶振りだな！
よくわからないまま言われた通りに短刀の元の姿を思い出していく。
｢出来たぜ！｣
10分くらいかけてなんとか思い出し、白い影に当てはめていった。長かった。
途中で皆が驚いてたみたいだけど何があったんだ？
｢大将、目開けてくれ。｣
目を開けると傷一つない薬研がいた。
｢うぇ？怪我は？治ったのか？なんで!?｣
｢それだけじゃないぜ！刀、綺麗になってるだろ？｣
鶴丸さんが言った通り、手の中にあった刀は刃こぼれが消え、研いだばかりのように光り輝いていた。
｢目閉じてる間に何があったんだ!?｣
｢それは後で聞け。粟田口は一応保健室で診て貰うように。先輩は職員室にでも行ってください。お前らは席に着け。｣
相澤先生が素早く言う。そうだ、今授業中だったわ…
｢じゃあな相澤！｣
｢大将、ありがとな。｣
2人はいなくなった。
さっきの、いったいなんだったんだろうな…
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★璃桜(プロフ) - 雷雅さん» そう言って頂けるだけで励みになります。ありがとうございます！ (2019年1月20日 22時) (
レス) id: 070731c617 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！すごく面白いです！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
★璃桜(プロフ) - 五月七日さん» うわぁぁぁぁありがとうございます！最近更新してなくてすみません。頑張ります！ (2018年12月29日 3時) (レス) id: 070731c617 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです大好きです！続きが気になります。応援してます！！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
★璃桜(プロフ) - 瑠璃さん» 鶴丸と三日月に源氏兄弟ですね！三日月は女子で良いのですが、膝丸は男にする予定です。すみません。なるべく早く出すよう頑張ります！ (2018年9月12日 23時) (レス) id: 3387c250da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★璃桜 | 作成日時：2018年9月11日 0時
