いい花はあとから (ページ18)

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バックヤードにある俺のカバンから、この前借りた薄緑のハンカチと、ほんの気持ちでと用意した小分けのチョコレートを取り出す。

洗剤もちょっと高いやつ使ったし、個別でちゃんと洗濯した。

「これ、借りてたやつ」

「ああ！わざわざありがとうございます」

ハンカチが俺の手から君の手に渡るとき、少しだけ指先が触れた。

同時に指先にビリッと走る電気。

「って！」

反射的に手を引っ込めてしまった。

「ジェシーさん？」

「っえ？静、電気？」

「せ、？」

あの痛みを感じたのは俺だけ？何事もなかったかのように不思議そうに俺を見ている。最後の方、俺の言葉が聞き取れなかったぽい。

「いや、背！背高いなと思って…」

「そうなんです。女にしては背が高くて…」

変に思われたら嫌だからと話を逸らせば、えへへと照れくさそうにする彼女に、全てが重なってしまって。

「俺たち、友達になろうよ」

気づけばこんなことを言っていた。

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