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「なんだよ、興味無さそうだな〜」
元カノが忘れられないのに、友達の友達の復縁話なんて聞きたくないんだもん。
「もー、ジェシー」
「なぁによもう」
俺が本当に興味なさそうにするもんだからか、掃除を中断してまでカウンター前に来て、仁王立ちをし始めた慎太郎。
「この前も言ったけど、忘れられないんなら新しい恋するしかないんだって！」
「それはそうだけどさぁ」
「案外運命はそこら辺に転がってるかもしれないじゃん！」
「慎太郎それめっちゃ好きじゃん」
「だってその友達が運命運命言うから、俺もワンチャンあるかもって思い始めちゃったんだよ〜」
俺も恋してー！なんてフローリングワイパーの柄の部分を抱き締めてから、慎太郎は掃除を再開する。
ふんふんと鼻歌を歌いながら、今度は服を畳み直し始めた。
しばらくして、なんだか静かになったなと思えば店内には俺一人。
あいつどこ行ったんだと思い、外を覗いてみれば、店の軒下で誰かと話していた。
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作者名：もち粉 | 作成日時：2022年2月13日 10時
