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side Taiga
二軒目を楽しみに連れてこられたのは、結局俺の家。
「楽しみにしてたのに」
わざとらしくムッとしてみせる。
「可愛い顔してもダメですー。これ以上飲んだら私が大変なんだから」
と笑うA。
「寄ってく?」
「ううん、帰る」
「Aも早く帰りなよ?」
「大我が家入ったら帰るよ」
こいつ、本当に無自覚なイケメンだな。
「別にAに心配されるほどひ弱じゃないんだけど」
「エー、ひ弱デショー」
「他人より自分の心配をしろって言ってんの」
「別に大我に心配されるほどひ弱じゃないけど?」
「は、ムカつく」
「ほら、もういいからさっさ入ってよ」
早く入れと両手で背中を押してくるA。
「変な人についてったらダメだからね!!」
「はーい」
結局Aは、俺がドアを閉めるまでニコニコと手を振っていた。
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作者名:もち粉 | 作成日時:2022年2月13日 10時