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一限目、
小さく折られた紙が
前からコトン、と降ってきた。



“ 俺んちで着物選んだらええよ ”



そんな
手紙の主は
大きな背中しか見えなくて
どんな表情をしているのかなんて
全く読めない。



まだ、行くって言ったわけじゃないのに…

…なんてことが言えない私は
“ 分かった ” と一言書き足し
その大きな背中をトントンと叩く。



すると
左手が後ろに伸びてきて
私は
その手にポンッと
手紙を乗せた。







神ちゃんの家は
老舗の呉服屋さん。



地元の秋祭りでは
昔から着物を着る風習があって
この時期
着物を扱っている神ちゃんちは
着物のレンタルや着付けで
もちろん忙しくなる。



きっと
きらびやかな着物だって
たくさんあるはず…。



だけど
私が着物姿を見せたいのは
だいちゃん、ただ一人。



今年も
当たり前に
だいちゃんと一緒に行けると思ってた。



だから
着物だって
だいちゃんが好きそうな
シンプルなデザインのを選ぼうって
思ってたのに…



まぁ、神ちゃんと違って
だいちゃんは
着物になんて
全く興味ないんだろうけど。



だいちゃん…

ホントに
秋祭り行かないのかな…







「 ……っ! 」



『 えっ?! 』



「 さっきから呼んでんのに、全然聞いてへん 」



『 あっ、嘘っ?!ごめん、ちょっとボーっとしてた 』



気づけば
授業も終わり
神ちゃんが
私の方へ体を向け
話しかけていた。







頭の中は
だいちゃんのことばかりが
かけめぐる。







私はだいちゃんがいいのに…







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お久しブリーフな新作です。

かなり久しぶりに
ぶわぁ〜っと
ネタが降りてきたので
その勢いのまま更新したいんですが…

なにせ
別な作品と
飛び飛びで更新するので
ぜひ
お気に入り作者登録の方を
オススメします。


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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 神山智洋   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:小島美奈 | 作成日時:2018年10月6日 22時

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