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彼岸花の咲く頃に ページ1
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“ おばあちゃんが亡くなったって… ”
秋を待たずに
私の大好きな人は
違う世界へと旅立った。
おばあちゃんが骨になった日、
おばあちゃん家の庭には
真っ赤な彼岸花が
朝露をあびて
キラキラと輝いていた。
「 彼岸花の花言葉を知っているかい? 」
いつの日だったか
おばあちゃんが
庭先の彼岸花を見つめて
私にそんなことを言ってきた。
「 彼岸花の花言葉はね… “ 情熱 ”
Aちゃんも、彼岸花みたいな強い人と幸せになるんだよ? 」
花や葉、茎が枯れてもなお
土の中で強い根を張り
再びキレイな花を咲かせる。
そんな彼岸花が
いつしか
私はだいすきになっていた。
「 俺がお前の彼岸花になってやる 」
……ううん、違う。
それは、きっと
ずっと前からだいすきだったんだ。
だって、
彼岸花は
私がだいすきな人
そのものだから……
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作者名:小島美奈 | 作成日時:2018年10月6日 22時