一人咲く彼岸花と賢者の石【HP】 (ページ7)

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「管理人のフィルチさんから授業の合間に廊下で魔法を使わぬよう注意がありました。今学期は二週目にクディッチの予選がある。寮のチームに参加したい人はマダム･フーチに連絡すること。最後にじゃが、とても痛い死に方をしたくない者は今年いっぱいは四階の右側の廊下には入らぬことじゃの。」

ダンブルドアの言葉に笑った生徒もほんの数人いたが、上級生達は笑わず、首を捻っていた。

「変だな。立ち入り禁止の場所がある時はいつもあの爺さん、訳を説明するだろ？森には危険な動物が腐るほどいる。」

「それは誰でも知ってるからわかる。じゃ、どうしてかしらね。」

なるほど、監督生にも訳を伝えていないのか。

となると…

Aは上座に座るスネイプをちらっと見た。

「さあ諸君、就寝時間。駆け足！」

ダンブルドアがそう言うとAの目の前に座る二人はすぐに立ち上がった。

「私達一年生を引率しなくちゃならないの。だから、」

『スネイプのとこに用事があるから大丈夫。』

Aは軽く微笑んでそう言うと｢じゃ、また後で。｣と手を挙げた。

「おーい、お前たち、未熟な使えないやつども！」

「マイク！」

「だってこいつらどう見ても未熟だろ。」

「知ってるわよ。だけどそんな言い方はあんまりよ、子猫ちゃん達？」

Aは二人のやり取りにさすがに首を振った。

「一年生！こっちへいらっしゃい！」

少ししてやっとまともなドナの威厳たっぷりな声が聞こえた。