一人咲く彼岸花と賢者の石【HP】 (ページ28)

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その後も試合は続く。

『…ん？』

ハリーの様子がおかしい。

まるで箒に振り回されてるみたい…

『ねぇ、マイク！』

「あぁ、ポッターの様子がおかしい。ニンバス2000に限ってあんなことが起こるはず…」

「マイク、ちょっと貸して。」

ドナはマイクの双眼鏡をもぎ取ると右側の観客席を見た。

「スネイプ先生よ！ポッターに魔法をかけてる！」

そんなはずない…！

Aはドナから双眼鏡をひったくって教員席を見る。

確かにセブルスは呪文を唱えてる。

でも…

「もう一人いるな。」

今度はマイクが双眼鏡を奪い返し、教員席を見る。

『行ってくる。』

そう強く言い、Aは教員席へ走っていった。

Aが教員席に着くとグリフィンドールの小さな髪がボサボサな女の子が既にスネイプのマントに火をつけていた。

違うのよ！と思い、Aは咄嗟にクィレルを見るとまだハリーから目も離さず祈るように呪文を掛けていた。

Aは火を付けていた女の子が去ると、すぐにクィレルにぶつかった。

『あーら、ごめんなさい。』

Aが悪びれた様子もなくそう言うとクィレルは頭からつんのめるようにして倒れた。

「ハリー･ポッターがスニッチを掴んだ！」

Aはその瞬間を見てはいなかったがハリーが握っているものは金のスニッチに違いなかった。

「グリフィンドールの勝利！一七〇対六〇で勝ちました！」