知る由も ページ43
Ｓｉｄｅ ｙｏｕ
｢………ところで長谷部、貴方、ここの情報に
詳しいそうね？｣
刀帳からは様々なものが得られる。
今回のキーアイテムになりそうね。
長谷部｢はい。………あの女の雑務は全て
私の役割でした故。｣
｢全く……あの女つくづく使えないわね。
そんなことはどうでも良いわね、失礼。
この本丸の刀剣の長は誰なのか、教えて頂戴？｣
私は何だかんだここの刀剣との関わりは
狭く、広く。知らないことが多いわ。
全智全能の神ではないもの。
刀帳の情報もすべてが正しいとは限らないしね。
そう考えていると長谷部が顎を指で撫でながら
答えた。
長谷部｢そうですね……。あの女の所業で
刀剣男士全体のまとまりは薄いものですが……。
…でも、圧倒的に歴史と力を兼ね備えた三条派が
皆の代表のようなものとなっております。｣
………なるほど。なんとなく見当はついていた
けれど、これで確かになったわ。
＿＿＿ということは恐らく………
｢では……その三条派の中でも要と
なっているのは＿＿＿＿、｣
長谷部｢ええ、そうです。かの刀剣男士の名は＿＿
三日月宗近｣
やはり、彼、三日月宗近だったのね。
古より伝わる刀派である三条派。
天下五剣が一振。
納得すべき点しかないわね。
｢長谷部、ありがとう。これからも、私のために
たくさん貢献してね。そしたらちゃあんと
御褒美をあげる。｣
『御褒美』という言葉に長谷部は唾を飲み込み、
歓喜に震える声で｢はい……っ！｣と答えた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Ｎｏ ｓｉｄｅ
夕焼けが燃え広がる中、金箔で覆われた天守から
離れを見つめる三日月が覗く。
？｢ほう………奴は長谷部をも手玉に取ったのか。
なかなかこちらの部が悪くなってしまったなぁ、
……………主よ。｣
そういった背中に鋭い視線が突き刺さる。
茉莉｢…………いいの。長谷部は使えなかった。
それだけの事だよ。私にはまだまだ味方がいる。
………ねえ三日月、そろそろ貴方があの女の
城を傾けてみなさいよ。｣
｢………あい、わかった。｣
冷えた三日月は微かに揺れ、夕焼けに照らされて
消えた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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千影(プロフ) - 好きです。もっともっと見たいです。この小説 (2020年8月26日 13時) (
レス) id: 5f26a6ba4f (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！そうですよね笑誤字ごめんなさい！ (2018年3月15日 13時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - あの、間違えだったらごめんなさい！もしかして、はじめの方の話で担当に暴力を振るってるんじゃなくて短刀にじゃないですか？ (2018年1月4日 2時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - 黒コマ先生さん» ありがとうございます！コメントくださると本当に励みになります！がんばります！ (2017年12月23日 20時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - 子ねこさん» ありがとうございます♪ (2017年12月23日 19時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔間あんじゅ | 作成日時：2016年11月10日 17時
