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女神の依代 ページ36

side you

みなさんに長谷部さんを任せ、色々と落ち着いた


ため、先ほどの約束を果たすために短刀の


皆さんの部屋へ足を進めた。




前「あ、Aさん、おまちしておりました!」




平「どうぞこちらにおかけになってください!」






私は言われた通りの場所に腰掛けた。







「それで…話というのはなんでしょう?」






そうたずねると、部屋に気まずい雰囲気が充満した。






その沈黙を破るように、薬研さんが切り出す。









薬「…あー、そのことなんだが…









A、おまえ、なにか隠しちゃあいねえか?」








「_____といいますと?」








薬「あんたが来てから、この本丸は





少しずつ変わってきている。






鶴丸の旦那やいち兄なんかがいい例だ。









………彼らの心の傷は言葉の一つや二つで








変わるわけがない。









別に怒ってもないし、責める気もねえ。




むしろ、感謝してるほどだ。







本当に、ただ知りたいんだ。









_____『A』お前さん、何をした。」









縛りによって、体が畳に縫い付けられる。








そして、短刀のみなさんに囲まれる。






乱「ねぇ、答えて?『A』。」









…いずれこうなる気はしていたのだけれど、





何度も縛られるのは慣れないわね…。





しかし、私は特に隠す必要も無いと思ったので







これまでのことをさらっと話した。




___________________



__________





薬「…………ふーん、なるほどな。」








…みなさんの目を見ればわかる。






今、自分に向けられている感情が









『渇望』であることに。








無理もない。






同胞を折り折られ、暴力を振るわれ、






ひたすらにひどい仕打ちを受けたのだ。








痛々しい生傷が私を盗み見る。









「_____…さあ、みんな、いらっしゃい。」





その声に弾かれたように感情の糸が切れ、








操られているかのように流れるままに









彼岸花が一斉に咲き乱れた。









_______私が。







私という愛の鳥籠で、ずっとずっと、守ってあげる。





何も怖いものなんてない、私だけの小鳥。








永遠に愛を注ぎ、傷ついたのなら癒し、





触れられそうになったらその指を切り落とし




てあげる。








もう少し待っていてね、可愛い可愛い私の___。

壊れかけのきみ→←忠実な犬


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  • 健康運: ★★★★★
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千影(プロフ) - 好きです。もっともっと見たいです。この小説 (2020年8月26日 13時) (レス) id: 5f26a6ba4f (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!そうですよね笑誤字ごめんなさい! (2018年3月15日 13時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - あの、間違えだったらごめんなさい!もしかして、はじめの方の話で担当に暴力を振るってるんじゃなくて短刀にじゃないですか? (2018年1月4日 2時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - 黒コマ先生さん» ありがとうございます!コメントくださると本当に励みになります!がんばります! (2017年12月23日 20時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)
朔間あんじゅ(プロフ) - 子ねこさん» ありがとうございます♪ (2017年12月23日 19時) (レス) id: 524008a0eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔間あんじゅ | 作成日時:2016年11月10日 17時

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