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桜が舞う4月。
俺は晴れて大学生になった
「寝みぃ」
この眠そうな男と一緒に
「流星しっかりしてぇや。もう大学生なんやから」
「なんでしげそんな元気なん」
「やって、キャンパスライフやで？最高やん」
「お前は女ばっかりやもんな」
俺は教育学部で流星は経済学部。
女ばっかって流星が言ったのは、そこに保育のコースも入ってるから。
女子が7割の学部なんやって。
「ほな流星、お前はしっかりせぇよ。俺こっちやから」
なーんて流星に言ったはいいものの、初めてのキャンパスに1人で迷子になってもうた
「あー、ほんまどうしよう。後10分で講義始まってまうな…っうわぁ！」
「うわ！すんません！」
「こちらこそすんません」
ぶつかった人に謝って顔を上げると
「えっ、もしかして…しげ？」
「うわ！神ちゃん？！」
そこに居たのは中学の時の同級生の神ちゃんやった
「しげ何学部なん？！」
「俺教育学部やで！」
「ほんま？！俺もなんやけど！しげさ、山元先生の講義取っとる？」
「おん！今迷子なってんねん」
「よっしゃ仲間おった…。とりあえず場所探すで！」
そう言って神ちゃんは俺の手を掴んで走り出した
あまりにも血相変えて走ってたんだろう
「君たち！」
知らない先輩に声をかけられた
「なんですか？」
「どこ探してんの？」
「東棟の201教室です！」
「あ！東ならこの目の前！階段上がってすぐやで！」
「ありがとうございます！先輩、お名前は？」
「俺桐山照史！とりあえずあと2分で始まるから急ぎ！」
「ほんまありがとうございます！」
先生の言う通りの場所にぎりぎり滑り込んで講義に間に合った俺ら
こんな感じで始まったキャンパスライフ
ほんまに大丈夫なんやろか
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作者名：hina | 作成日時：2021年2月1日 11時
