404 -Not Found-【2434】 (ページ8)

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実際、聞きたいことはたくさんある

だけどそれに対して時間はあまりない

日が暮れれば、彼女は帰るだろう

俺が考え込んでいる間、彼女は何も言わずに待っていた

ただじっと、息を殺すように、空気に溶け込むように

例えるなら人形のようにそこにいた

あまりに微動だにしないものだから、しばらく眺めていると

流石に耐えかねたのかゆっくりと口を開いた

「…決まりましたか？」

『うん、決まった。まず1つ目、あのプログラムは自分で書いたの？』

プログラムの全貌を知っているわけではない

だけど、事の発端はアレだ

凝ったものだったに違いない

1度全容を見てみたいものだ

返事を待つべく、ジッと見つめる俺に彼女は1つ頷いた

｢プログラムの大半は私が書きました。しかし、私1人では成せませんでした｣

『それは他に協力者がいるってことでいいかな？今日一緒に来てた人？』

｢いいえ、先生は何も知りません。ただ、貴方を良く知る人…とだけ答えておきます｣

答えられる範囲と言っていたのは、“俺を良く知る人”については言えないからだろう

彼女がそう望むのなら、俺も無理に聞き出す気はない

ただ、“俺を良く知る人”なんて程度が知れてる

それに彼女の言う先生は、師匠の紹介で来てると聞いた

彼女が言わなくても、予想は着く

その後に聞いたのは、どうして俺だったのか

さっきの話で察しはついているけど、実際のところを聞いておきたかった

彼女が言うには、条件を満たすVtuberなら誰でも良かったらしい

対象者を探している時に、俺を見つけた

それが偶然なのか必然なのかについて、彼女は言及しなかった

ただ、その代わりというように彼女の目的を教えてくれた

2434systemへの干渉、及び利用

どうやら今回のことは、彼女の目的の始まりにすぎないようだ