検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,219 hit

風邪 ページ9

午後1時半

なんやかんやあって、Aちゃんは僕のベッドで寝ている。

ものづくりなんて集中出来るわけもなく、ただAちゃんの寝顔を眺めていた。

おでこに冷えピタを貼って苦しそうに寝ている

どのくらい熱があるのか確かめたくて頬を触る

「ままぁ、、」

苦しそうな声でそう言うと僕の手を掴み離そうとはしなかった
弱い力で掴んでいたけど離すことはできなかった
僕の手を掴むAちゃんは子供のように安心した顔で眠っていたから


午後4時30分

Aちゃんは長い間寝ていて僕も寝てしまいそうだった

2時間近くも手を握られてその場から動けなくてさすがに水を飲みたくて優しくAちゃんの手を解こうとすると

「、、え」

Aちゃんの寝返りで手を持ってかれてしまい、僕が押し倒したような形になってしまった。
鼻を掠めるほど顔が近くなり、僕は驚いて手を素早く引くと寝室から出た。

ここから僕の天使と悪魔が囁いてる。




午後5時過ぎ


『A、ごめんね』

『ママ、置いてかないで、、』

あぁ、またこの夢だ。
何回も見るけど辛くて悲しい夢
目を覚ますといつも涙が流れている、

あれ?ここ何処だろ、、

広くてお洒落な部屋でわたしの部屋と正反対ね
そんなことよりなんでわたしのここにいるの?
コンビニに着いてからの記憶がない

「うぅっ」

思い出そうとすると頭が痛くなる
頭を抱えてうずくまる体勢で痛みを乗り越える

「大丈夫?」

あれ?先生がいる

先生は私の元に駆け寄り私の頭を撫でる
あまりにも優しくて甘えたくなってしまいそうな大きな手で

「おでこ貸して?」

「え?」



ピタ


「まだ熱いな」



先生は自分のおでこに私のおでこを合わせていた

距離→←上弦(じょうげん)....新月と満月の間



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.7/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:星野源 , 恋愛 , 夢小説 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年11月4日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。