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電車の中で ページ3

ガタンッガタン。僕は揺れる電車に乗りながら窓の外を見つめていた

今日はその依頼をしに行く為に米花町に向かっている最中

此処からだとあと三時間以内につくだろう

「お客様、飲み物や食べ物等は如何ですか?」

『…コーヒーを一つ貰える?』

「畏まりました。」

コーヒーを一つ貰い僕は再び窓を見続ける

米花町…ヨコハマに帰るときにお土産の一つぐらいは買って帰ってやるか

そう思った最中、突然誰かが僕に怒鳴り散らす声が電車に響いた

「てめぇ!!何俺の席に座っているんだ!!退け!!」

『…ん?ちゃんと自分の席の番号見ましたか?此処は僕が取った席なんですけど。』

何ですか此奴。突然前に出てきたと思ったら身勝手な事を言いやがって…失礼だな

「はぁ?知るかよ!!俺がこの席だって言っているならこの席は!!俺の席なんだよ!!」

僕に席番号が書かれてる紙を見せびらかして、どけっと言う表情をして文句を言ってくる

「まぁ、まぁまぁ落ち着いて下さい。」

「嗚呼!?誰だお前!!俺は今この女と話しているんだよ!!」

僕達の間に入ってきた別のおじさん。近くには小さな子供も居てさっきより状況が変な方向へ悪化していった。

『・・・おい、五月蝿いな。自分の番号すらろくに読めないのか?其れ、僕の後三つ後ろって書いてあるだろ。」

「あ?…チッ。」

謝りもしないのかよ。この男…。

そう思いまた僕は窓を見つめ直した。さっきのおじさんも席に戻ったようだ








『グラッジ、殺しちゃ駄目ですよ。』

僕は窓に映る影にボソッと言った

眼鏡少年→←とある依頼



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作者名:ヒエンソウ | 作成日時:2024年3月3日 16時

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