７５時間目 ページ36
カルマside
渚君の持っていた辞書みたいな邪魔くさいしおりが意外なところで役に立った。
普通、クラスメイトが拉致られることなんてないのに対処法まで書いてあるんだから吃驚した。
渚君いわく「殺せんせー恐ろしくマメだから…」らしい。
そして今はしおりを頼りに一番近い廃墟に向かっている。
「…クソッ」
…俺が油断したせいだ。
あの時、Aちゃんの言う通りすぐに逃げてれば良かったのに。
俺のせいでまた、Aちゃんに無茶させてる。
渚「カルマ君、あの建物だ！
…間違いないよ、さっきの奴等が入り口にいる」
渚君の指さす建物には、確かにさっきの不良の１人が立っていた。
赤「よし、行こう渚君。
…あいつら皆殺し決定だね」
渚「その前にAちゃん達を助けなきゃ。
…Aちゃんのことだから、
きっと茅野と神崎さんを助けようなんて無茶なこと考えてるはずだし」
渚君の顔は真剣そのものだった。
赤「…そうと決まれば、まずはあいつを倒して強行突破だね」
渚「了解、杉野と奥田さんも大丈夫？」
いつもとは違って、どこか必死な渚君。
杉「いつでも大丈夫だ！」
奥「わ、私もなんとか…」
二人に頷いた渚君は俺の方を見て言った。
渚「行こう、カルマ君！」
赤「…うん」
やっぱり、
渚君もAちゃんが好きなんだね。
でも、いくら渚君でもAちゃんは絶対に譲れない。
俺は廃墟の入り口に立っていた不良を一瞬で殴り倒し、
扉に手をかける。
今、助けるから待ってて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルキア - 最高です！落ち誰ですか？私的には渚がいいです！ (2015年4月4日 15時) (
レス) id: 265bcfd53b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月2日 23時) (レス) id: ab789e57d3 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - すごい面白いです！これからも、頑張ってください♪ (2015年4月2日 12時) (レス) id: 5dbeaffda3 (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ(プロフ) - かんなさん» ｗｗｗ 夢主ちゃん悪乗りして「じいちゃん！渚はオレの嫁（え」とかいってそう・・・ｗ (2015年4月1日 18時) (レス) id: f680bd549c (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ミーナさん» 確かに、中村ちゃんならやりそう。とりあえず渚が可哀想… (2015年4月1日 17時) (レス) id: ab789e57d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かんな | 作成日時：2015年3月23日 14時
