６７時間目 ページ21
浅「僕の、負けだ」
みんな、浅野君が負けを認めたことに驚きを隠せなかった。
「なんで…？」
浅「君は満点で、僕は499点。
つまり、僕は１点差で負けだ」
浅野君は困ったように笑った。
浅「君が事実上の１位だ。
A組でも、E組でも好きなところを選べばいい」
初めて浅野君に勝った。
嬉しくない訳じゃない。
けど、納得いかない。
「…やっぱりこの賭けは無効にしよう？
勝ち負けがはっきりとわからない以上、
無効にするしかないでしょ？」
浅「…君の勝ちでいい」
「私は、正々堂々勝負して浅野君に勝ちたいの。
だから、期末でまた勝負しようよ。
次こそ、私が正真正銘の１位取るから覚悟しといて」
私は笑顔で宣言した。
浅野君は初めは目を見開いていたが、
すぐに不敵な笑みを浮かべた。
浅「残念だが…期末で勝つのは僕だ。
次は、同じ条件で勝負して勝つ。
…君が覚悟しておくんだな」
浅野君はそういい終わると踵をかえしてE組を去っていった。
私は小さくなる浅野君の背中をじっと見つめた。
事実上は１位でも、記録は２位。
今までの私なら、また落ち込んだのだろう。
でも、今はちょっと悔しいけどスッキリしている。
「…期末では、負けない」
純粋に勝負を楽しむ、浅野君の気持ちがわかった気がした。
赤「Aちゃんさ…」
カルマ君の声で私はハッと我にかえった。
「え？」
振り向くと、怒った顔のカルマ君。
赤「…いつ、賭けなんてしたの？」
「テストの何日か前に、マンションの入り口で」
赤「何で、俺らに言ってくれなかったの」
「皆もテスト勉強あるから…
変な迷惑かけたくなかった、から…」
渚「っ、Aちゃんが何か隠してるなんてすぐわかったよ」
茅野「何も言われない方が迷惑だよ…！
凄く、心配したんだから…！」
やっぱり、怒らせちゃった…
「…ごめん…」
磯「今度は、何かあったら隠さないでちゃんと相談しろよ。
俺たち皆、Aの味方だからさ」
悠馬君の言葉に皆が頷いた。
「ありがとう…！」
『もっと周りを頼りなさい』
ああ…イリーナ先生の言った通りだ。
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ルキア - 最高です！落ち誰ですか？私的には渚がいいです！ (2015年4月4日 15時) (
レス) id: 265bcfd53b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月2日 23時) (レス) id: ab789e57d3 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - すごい面白いです！これからも、頑張ってください♪ (2015年4月2日 12時) (レス) id: 5dbeaffda3 (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ(プロフ) - かんなさん» ｗｗｗ 夢主ちゃん悪乗りして「じいちゃん！渚はオレの嫁（え」とかいってそう・・・ｗ (2015年4月1日 18時) (レス) id: f680bd549c (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ミーナさん» 確かに、中村ちゃんならやりそう。とりあえず渚が可哀想… (2015年4月1日 17時) (レス) id: ab789e57d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんな | 作成日時：2015年3月23日 14時
