【文スト】親友が僕の肩を抱かなくなった日【芥川】

あとがき ページ10

誰も救われない話が書きたいな〜なんて思ってもいなかったんです、本当です。だからと言ってハッピーエンドにさせる気も無かったのですが。

　芥川くんのお話って非常に書き易くて好きなんです。あの壊れるギリギリを殺戮で補っているあの欠如感が堪りません。だからこそ、幸せそうな子や似た様な子とくっつけるのが楽しくて楽しくて仕方が無いんです。今回はくっつける気は無かったのですが。

　仮に芥川くんが死んだらきっと菊池くんは天国か地獄かは定かではありませんが絶対に殴りに行きます。馬鹿野郎、なんて事をしてくれたんだ。絶対に許さないからなって。眉を吊り上げて、ボロボロ涙を零しながら絶対言います。もう笑ってもくれません。死んでも菊池Aという男は自分の好意と本意を痛めつけるのだと思っていますから。

　作中では全くと言って良い程菊池くんの容姿を出さなかったのですが、芥川くんにとっての菊池Aは容姿ではなくその中に詰まった何もかもに興味があり、好きだと感じさせたかったからです。なので容姿については皆さまの想像にお任せします…！！

　これからも芥川くんの作品を書くと思うのですが、私は絶対に芥川くんを救ってなんてやりません。ある程度の光は見せますが、救いを与える気は一切ありません。だってその方が彼らしいと思っているから。私は今の鏡花ちゃんを眩しそうに見つめる芥川龍之介の生き様と存在が好きなので、そこを崩したくはないのです。

　なのできっと作品が増えれば増えるほど惨い有様になっていくと思います。それでも呼んで下さる方が居たら、嬉しい様な共犯者を得た気分の様な…兎に角これからも芥川くんには修羅の道を歩いて貰わなくてはならないかと。

　最後になりますが、ここまで読んで頂いた皆様や評価、感想を下さった全ての皆様にはただただ感謝する他ありません。本当に有難う御座いました。この二人にハッピーエンドはないぞ！

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