冬ですね (ページ26)

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止まらない涙を必死で抑えて

息を殺す。

誰にも迷惑かけたくないから。

だから。我慢する。

やっと涙が収まってきたので顔を上げると

包帯を外したジョンイナオッパが心配そうにこっちを見ていた

やばい。

たぶんジョンイナオッパなにか察したよな

それでもジョンイナオッパはなにか言いたげな顔を笑顔に変えて

JI｢演技うまいな！｣

って言ってくれるんだ。

迷惑かけてしまった気がするけど

ありがたかった。

｢ありがとうございます｣

その言葉とともにスタッフさんが

ｽﾀｯﾌ｢今日はお疲れ様これでMV編集してすぐにupできるようにしとくから。｣

｢はい！ありがとうございます。｣

GM｢お疲れ様！何かあったらなんでもいいなさいねー私のこと頼っていいんだから。｣

泣きじゃくっていた私を見て頼ってと言ってくれたようだ。

みんな。ありがとうございます。

今はそう心の中で思う。

ーーーーー
無事に撮影が終わり、宿舎に帰ってきた。

ジョンイナオッパには、すごい迷惑かけちゃったなーっていう罪悪感。

そう言えば、帰り際にジョンイナオッパにカトク交換しようって言われて交換したんだった。

謝罪しとこう。

A:ジョンイナオッパ。今日はありがとうございました。それと、御迷惑おかけして申し訳ございませんでした。

JI:大丈夫だよ。気にすんな。俺からは何も聞かないけど、相談なら乗るから、いつでも連絡していいからな。

やっぱりなんかあったんだなって気づいてたんだな。

まぁ、あれだけ泣きじゃくればわかるか。

でも、いい人だな。

でも、まだ話しません。

迷惑かけたくないので。

A:ありがとうございます。

そう一言送って携帯を置いた。

私はこれからも両親たちのことを思って

泣く日が多くなるのかな

泣かないって決めてたのに

結局弱いあの頃のままなんだな。

私は。