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宿舎に帰ると、部屋には誰もいなかった。
まぁ、当たり前か。
ジュンくんに、デビューしたこと伝えるのなんかちょっと緊張するなー
そう言えば、この部屋にはいる人ってはやくデビューが決まっていつもジュンくん一人になってたんだっけ？w
そういえば荷作りしなくちゃ。
ーーーーーーーーーー
16時。
荷物をまとめるという任務完了。
｢今日で最後だしこの寮に来た時に食べたカレー作ろうかな｣
作っているとき。何故か涙が出てきた。
きっと今切っている玉ねぎのせい。
っていうのは嘘で本当はちょっとさみしいんだ。
ジュンくんにはお世話になったから飛びっきり美味しいカレーになりますように。
心を込めて作ったカレーは初めてここに来た時よりも思いが詰まったカレーになった。
｢まだかなー｣
ガチャッ
ナイスタイミング。←
JN｢ただいまー！カレーでしょ！今日のご飯｣
｢ピンポーン正解ー｣
JN｢やっぱりなー！盛り付けしてあるしーさすが気が利くなAは｣
いつ、きりだせばいいんだろ...デビューのこと...
｢気が利くとか照れるわー！｣
JN｢ははは！いただきまーす！｣
｢あのね｣
勇気を出して言った一言はしっかりジュンくんの耳に入ったようで
JN｢デビュー...決まったの？｣
そうです。そうなんです。
｢うん｣
そう言うとジュンくんは少し寂しそうな顔になったかと思うと、飛びっきりの笑顔で
JN｢おめでとう｣
なんていうから
すこし
寂しい気持ちになったよ。
JN｢明日から宿舎？｣
｢そうみたい｣
JN｢メンバーってどんな人達？気になるー！｣
｢ソロっす。｣
JN｢はっ！？｣
｢え、なに｣
JN｢あのスマン社長がソロデビューさせるとは...Aすごいじゃん！！｣
｢...ありがとう。｣
ジュンくん。
ありがとう。
今はこの言葉で
脳が埋め尽くされているよ。
JN｢...？俺も。ありがとう。｣
予想外の言葉に驚く。
｢へ？｣
JN｢Aと過ごした時間。すっごい楽しかった。だからありがとう。｣
｢私こそありがとう。うちが辛いときいつもそばにいてくれて安心させてくれてありがとう。これからも仲良くしてね。｣
JN｢うん。あ、そういやさ！カカオトークやってる？｣
｢うん｣
JN｢交換しよーよ。また会えるように！｣
｢うん！そうだね！｣
こうして私の練習生になってから始めたカカオトークには一人目の友達が追加された。
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作者名：イ ミファ | 作成日時：2015年8月17日 16時
