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宇野side
ピンポーン
日「…いらっしゃい」
彼の家に来るのなんて、いつぶりだろう。
相変わらず広くて、物が少なくて、整理されている。
スリッパ掛けにある、1つだけ色が違うものは
使われた雰囲気が一切感じられなかった。
日「何飲むー?」
宇「買ってきたから、いーよ」
日「じゃ、俺はビールでいいや」
彼は絶対に使わないであろうキッチンには
一通りの調味料が、居心地悪そうに並んでいた。
宇「寂しくなっちゃって、呼んだんでしょ」
日「…そうかもね」
宇「…はぁ、まぁ私も気になってたからさ」
オーラとか、雰囲気とか
女の子って変化に結構敏感なんだから。
ポツポツと話す日高くんのグラスは
それと同時進行で軽くなっては、また満たされていく。
宇「…そんなことがねぇ」
どっかで期待してたんだ、と前髪をかきあげる横顔は
いつもの挑戦的なのものとは思えない。
日「間違ったんだな、俺は」
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春空 haku(プロフ) - 切な過ぎて泣きました... (2019年3月4日 17時) (レス) id: 9a64feacf8 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraaa1117(プロフ) - つづき書いて欲しいです! (2018年2月21日 3時) (レス) id: d1e729dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 続き書いてほしいです! (2018年2月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 6ca89fc091 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 続きかいてほしいです!! (2018年2月12日 15時) (レス) id: 65b09d2b5c (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 続き書いてほしいです! (2018年2月12日 0時) (レス) id: 10b35a8cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ray | 作成日時:2018年1月22日 23時